「鎌倉殿の13人 応援感謝! ウラ話トークSP そしてクライマックスへ」(NHK総合)。小栗旬、小池栄子、坂東彌十郎、坂口健太郎、北条ファミリーが並んで座っているだけで胸アツ......と思ったら、番組MCのテレビプロデューサー佐久間宣行も同じようなことを言っていた。佐久間は「鎌倉殿の13人」の大ファンで、いろんなところで話していたら、今回、番組のMCに抜擢されたとか。北条ファミリーの4人だけでも充分なのに、もうひとり比企能員役の佐藤二朗が加わる。俳優ばかりで万が一話が盛り上がらなかった時の保険要員のつもりかもしれないが、そこは小池栄子がいるから大丈夫なのに......。10月9日(2022年)の放送。
悪女じゃない政子
脚本の三谷幸喜の話は興味深く、善児は「昔から梶原善に殺し屋をやらせたかった」とか、「政子は悪女と言われているが、そうは思えない。最後まで悪女じゃない政子になる」とか、「ダークな義時なりの最期をきちんと描くべきだと思った。今までの大河ドラマにはない主人公のラストシーンになる」などなど、これは見逃せない!と視聴者が思うような情報を出してくるのはさすがだ。
番組では、上総広常役の佐藤浩市、頼朝役の大泉洋、義経役の菅田将暉にもインタビューし、撮影秘話などを語り、さらには、ドラマの中で亡くなった人たちのショットが次々と映り、最後は病のため、伊東祐親役を降板し、昨年8月逝去した辻萬長が祐親を演じた場面も流れた。急遽代役を務めることになった浅野和之の祐親も決して悪くはなかったが、萬長さんがやっていたらどんなふうに演じていたのだろうと気になっていたので、こうして幻の映像を見せてくれたのはありがたい。
あっという間の45分だったが、なんと17日深夜枠(18日未明)には60分の「鎌倉殿の13人 応援感謝!ウラ話トークSPディープバージョン」が放送されるとか。まずは45分版を放送し、次に60分版を放送するなど、NHK、番宣も手が込んでいる。最初から完全版を流してくれればいいのに......。とはいえ、ディープバージョンもやっぱり観てしまうわけだが。NHKの思うツボ!?
(大熊猫)