ロシアのウクライナ攻撃が激化しています。ロシアは10日(2022年10月)、クリミア半島とロシアを結ぶ「クリミア大橋」が8日に爆破された「報復」として、首都キーウをはじめウクライナ全土に大規模なミサイル攻撃を続けました。
クリミア大橋は、ロシアのクリミア併合後、2018年に開通した全長19キロに及ぶ欧州で最も長大な橋です。ウクライナ南部に展開するロシア軍への補給ルートで生命線ともいえる橋が、プーチン大統領70歳誕生日の翌日に大きな被害を受けたのです。
アパートや公園までが標的に
(J-CAST)ワイドショー通信簿の「クリミア大橋爆破 プーチンの威信にかかわる壊滅的ダメージ」(10日、日テレ系「スッキリ」)には、筑波大の東野篤子教授の「ロシアにとってはクリミアをロシアの手に取り戻した象徴。ここが壊滅的なダメージを受けたとなると、プーチン大統領自体の威信にかかわってくる」との解説があります。
ミサイル攻撃による様子は、「キーウへのミサイル攻撃 「スッキリ」が伝えた現地住民の声」(11日、日テレ系「スッキリ」)が取り上げ、キーウ在住で日本育ちのボグダンさんは、朝8時20分に爆発音で目が覚めたといいます。通勤通学の時間帯で「一般市民を巻き添えにした」「まさか、キーウがこんなに徹底的に攻撃されるとは、だれも思っていなかった。非常にショックだ」とあり、市民の恐怖が伝わってきます。
攻撃は11日も続きました。「ロシアが民間施設もミサイル攻撃 若狭勝弁護士「窮鼠猫を噛む」と警戒呼びかけ」(12日、フジテレビ系「めざまし8」)では、民間のエネルギー施設やアパート、公園までが標的にされ、ウクライナ大統領府によると2日間で30人が死亡、110人が負傷したとあり、G7(主要7カ国)は11日夜、オンラインの首脳会合で「罪のない市民に対する無差別攻撃は戦争犯罪」と非難したとあります。
若狭勝弁護士が「ロシアが追い込まれ(略)窮鼠猫を噛む、何をするかわからないこともある」とコメントしていましたが、番組は前(11)日、「『核魚雷で500M津波』とロシアの狙い 谷原章介『本当に恐ろしい』」と、ロシアが原子力魚雷『ポセイドン』の核実験をする可能性があると、海外メディアが報じている、と紹介していました。
ポセイドンは、直径2メートル、全長20メートルで、海中を進み爆発すると放射性物質を含む高さ500メートルの津波が沿岸部を襲うそうです。
すでにプーチン大統領は核使用の可能性を示唆、米国のバイデン大統領も今月6日、「プーチン氏が核を使えばアルマゲドン(世界最終戦争)は避けられない」と警告。バイデン大統領はその後のインタビューで、現時点ではプーチン大統領が戦術核兵器を使用する可能性について「彼がそうするとは思わない」とも話していますが、強い危機感が伝わってくる異様な状況になってきました。
被爆国の日本をはじめ、世界に重い課題が投げかけられています。
(コムギ)