富士山5合目から下る「ふじあざみライン」できのう13日(2022年10月)11時50分ごろに起きた観光バス横転事故。運転手が横転前にツアー添乗員に「ブレーキがきかない」と話していたという。
バスにはツアー客34人と運転手、添乗員の36人が乗っていた。「女性1人が死亡、3人が重傷。残りの人は歩ける状態だそうです」と、14日のめざまし8で司会の谷原章介。原因は何だったのか。
フェード現象とは
現場は右カーブ、バスはのり面に乗り上げ倒れた。フロントガラスはクモの巣状にヒビが走り、右側の窓ガラスはほとんど破壊の状態だった。田中良幸リポーターは「周辺には破片がまだ散乱しています。(添乗員の話から)原因についてはフェード現象の可能性があるということです」と報告した。
フェード現象とは、ブレーキを連続使用すると、ブレーキパッドとディスクの間の摩擦力が弱まる現象。ブレーキがきかない恐れがある。事故があったきのう午前中は雨が降ったりやんだり。路面がぬれていたために、長い下り坂で普段よりもブレーキを踏む頻度が増した可能性もある。現場には「ブレーキの過熱に注意」の看板があった。
交通事故鑑定人の中島博史さんは「5合目から下る間、フットブレーキにずっと頼ると、熱がたまりすぎる。その累積だと思う」と指摘した。エンジンブレーキを使い、カーブ手前といった必要な所でフットブレーキも使うのが適切だという。
谷原「やっと全国旅行支援が始まった矢先です。お客側からできる対策はシートベルトですね」
消費者庁の調査では高速乗合バスなどの乗車時にシートベルトを「ほとんどしていない」と「していない」が4分の1というデータもある。気をつけたい。
(あっちゃん)