NHKの朝ドラ「舞いあがれ!」10月13日(2022年)放送回。舞(浅田芭路)の発熱の症状が軽くなっていくなか、舞が近所に住む一太(野原壱太)の家へジャムを届けに行く。急に妊娠中の一太の母が激しい陣痛に襲われ、舞は、無我夢中で祖母・祥子(高畑淳子)の元へ走っていく。(ネタバレあり)
バラモン凧揚げのメンバーに...
その後、祥子と舞の迅速な対応で、無事一太の弟が生まれた。
そしてお祝い宴会シーン。近所の老若男女が揃って、飲んで歌っての大宴会。これぞ日本の宴会という場面。地べたに座って、親父たちが酔っぱらって手をたたきながら歌い始めて。テーブルの上には船盛のほかびっしりと地元のご馳走が並び、子供たちは大人たちのそばで遊んでいる。
そして宴もたけなわで、一太がバラモン凧揚げのメンバー紹介。弟の健康を祈っての凧揚げは一太にとっての大イベントである。だからこそ、舞も一緒に参加してほしかったんだろうね。船大工の豪(哀川翔)から舞が凧揚げメンバーに入っていないことを指摘されると、「俺にもわかんね」と不貞腐れていたのは子どもらしくて可愛いシーンだった。
その一方でまた凧を壊してしまうのではないかと失敗を恐れる舞。実はこの気持ちはよくわかる。自分の失敗がことを台無しにするのではと躊躇するのは大人でも思うことだ。舞に対して子どもらしくて素直なのは一太だ。舞の失敗を責めることはせずに、まっすぐな気持ちで舞と一緒に弟の健康をお祈りしたいだけなのだ。一太に対する声はネットでも集まった。「一太にとっても自分とは違うタイプの子の事を考える良い経験になってると思う」「舞ちゃんが躊躇する気持ちも、一太くんの『なんで一緒にやらない?』って思う気持ちも 両方わかるもんなぁ」などと反響があった。
母に自分の気持ちを打ち明けて、自分の気持ちに素直になることを教えられた舞。バラモン凧を空高くあげて、この失敗に対する恐怖という山を越えて欲しい。
(Y・U)