岸田文雄首相が長男の翔太郎氏を総理秘書官に起用したのは、いずれ議席を世襲させるためとの見方が強いが、けさ12日(2022年10月)の「モーニングショー」で、視聴者からの鋭い突っ込みミメッセージに、ゲスト解説者の政治ジャーナリスト・田崎史郎氏もタジタジだった。
田崎史郎「決め方が悪かった」
視聴者のLINEメッセージはこういう。「田崎さんに質問です。岸田首相は支持率が続落していることに焦りを感じているようですが、岸田首相はなぜ次々と(公私混同のような)さらに支持率が下がることばかりやるんですか」
これに水曜コメンテーターの安部敏樹(「リディバ」代表)も「めっちゃ正論ですよ。僕も聞きたい」と迫る。田崎氏はこう解説した。
「僕も同じ疑問なんですよ。首相官邸の人たちに(長男の起用について)ぶつけると、総理が2、3人の人たちと決めてしまったというんですね。意見を聞かれていたら、『ちょっと待って』と言ったけど、聞かれる前に決められてしまっていたと......」
松野官房長官も副官房長官も知らなかったらしい。田崎氏は「岸田総理は聞く力はあるのですが、独断専行で決めてしまうところがあるんです。今回の政務秘書官の人事で、その悪い面が出たんだろうと思います。決め方が悪かった。岸田さんは改めなくちゃいけない」と苦言を呈した。普段は政権や与党寄りの解説が多い田崎氏だが、視聴者の的を射た鋭い突っ込みには「まったくその通り」というほかなかったということだろう。
「聞く力」とは相手に「しゃべらせる力」であることを、岸田首相はわかっていないのではないか。
(カズキ)