岸田内閣は2024年秋にも健康保険証を廃止して、マイナンバーカードと一体化する方向で調整をしているという。街で聞くと、「1本化したほうが楽」(40代男性)という声の一方で、「1枚になるのはちょっと怖いかなって思います。個人情報のこととか」(10代女性)、「情報漏洩されやすくなると思う」(20代男性)と心配も多い。けさ12日(2022年10月)の「モーニングショー」は「マイナ保険証」は大丈夫かと取り上げた。
「私、ないんですけど...」
現在、マイナンバーカードの交付率は49%、保険証と一体化している国民は2割だという。まだ国民の半分も持っていないマイナンバーカードに、あと2年間で保険証の代わりをさせるなんていうことが可能なのだろうか。浜田敬子(元「AERA」編集長)は「医療機関のカードリーダーの普及が全然進んでいない。来年3月までに義務化すると言っていますが、利用者側がマイナンバーカードを取得して保険証と一体化しても、本当に使えるんだろうかということが起こりますよね」と首をひねる。
司会の羽鳥慎一「マイナンバーカードを普及させようというのが先にあるような感じです」「私、マイナンバーカードないんですけど、病院どうしますという事態が起きかねないですよね」
安部敏樹(「リディラバ」代表)「もともとマイナンバーカードは保険証のための設計として始まっていないので、情報漏洩の心配とかっていうのも、予期せぬところまで知られてしまうことに対する不信感だと思います」
河野太郎デジタル担当大臣は「健康保険証と運転免許証をマイナンバーカードに一元化していかないといけないと思っています」と語っている。交通取り締まりなどで、警察官に免許証と一体となったマイナンバーカードの提示を求められるということで、その時に病院の受診記録なども見られてしまうのだろうか。
転職して健保組合が替わったり、国民健保になったりしたら、そのたびにマイナンバーカードを書き換えたりするのだろうか。羽鳥は「2年後の秋をめどということですから急がないとね、いろいろと」と心配した。
(カズキ)