国際ロマンス詐欺の手口はコレだ! 加藤浩次が指摘した「注意すべき点」

   「国際ロマンス詐欺」が増えている。中国人との2世で30歳と自称する男に375万円をだまし取られた「なおこ」さん(36歳独身=仮名)の場合は、どこで信用してしまったのか。11日(2022年10月)の「スッキリ」が、「だまされる瞬間」に迫った。

  • 国際ロマンス詐欺の被害相談が増えている(写真はイメ―ジ)
    国際ロマンス詐欺の被害相談が増えている(写真はイメ―ジ)
  • 国際ロマンス詐欺の被害相談が増えている(写真はイメ―ジ)

地球に戻るロケットの費用として...

   なおこさんは男とマッチングアプリで出会った。

男「ハニー。一緒にお金を稼いで、結婚して、ハネムーンに行こう」
   「ぼく、副業で投資をやってるから」
なおこさん「どうやるの?」
男「自分が教えるから。一緒に始めよう」

   なおこさんが被害にあったのは20年末のことだった。

   「すごい、さわやかなイケメンでした」。6歳年下の30歳。知り合った翌日にLINE交換。以来、毎日LINEでやりとりした。親が日本人と中国人、たどたどしい日本語を使うことにかえって好感を覚えた。知り合って2週間後に、「ハネムーンに行こう」。「日本人らしからぬストレートな愛情表現」が詐欺の特徴だそうな。1カ月後に、「投資をやってみる?」。言われるがままに10万円を入金すると、プラス1万5000円で出金できた。「その安心感とお金が増えたことのうれしさ」。完全に信じてしまった。サイトのイベントで「配当金があるが、500万円に増えるまで出金できない」。「貯金がない」。「消費者金融で借りればいい。振り込んじゃえば、1~2日ですぐ返せる」。150万円借りた。男から指示された投資サイトに入金した。500万には届かず、1円も返金されず。数か月で被害は375万円に。警察に相談したが被害届は受理されず。後日、イケメン男の「自画像」の出所を調べたら、「韓国のフィットネスのインストラクター」だった。

   国民生活センターによると、出会い系サイトなどでの投資に関する相談件数は、2018年度は2件、19年度は5件だったのが、20年度は84件に増え、21年度は170件と、急激に増えている。被害の相談に乗るカウンセラーは、被害の背景に「コロナ禍がある」という。「コロナがなかったら、一人でも寂しいとは思わなかったが、本当に独りぼっちなんだと実感して、いままでやったこともないマッチングアプリに手を付けてしまう」。

   滋賀県に住む60代の女性が、だまされたのは「国際宇宙ステーション」勤務のロシア人男性を名乗る人物。今年6月にインスタグラムを通じて知り合った。「日本に行って人生をスタートさせたい。愛してる」。地球に戻るロケットの費用として、440万円をだまし取られた。マンガのような話だ。

   MCの加藤浩次「絶対におカネ振り込んじゃダメ。おカネ要求した時点で詐欺と思って」

(栄)

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