「六本木クラス」（テレビ朝日系）の最終回（9月29日、2022年）を見終えて、これで香川照之も当面は見納めか、と。
思えば「半沢直樹」（TBS系）の大和田常務以来、香川の活躍は目覚ましく、ドラマにCMにバラエティに八面六臂の活躍で、とうとう情報番組のMCまでやり出したが、好事魔多しとはよくいったものだ。
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香川照之さん（写真：Pasya／アフロ）
歌舞伎界から...
唯一無二の存在、香川の代わりなど存在しないと思っていたが、そうでもないようで......。歌舞伎界から早くも香川の空いたポジションを狙う俳優たちが出てきた。
まずは、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の北条時政役で遅咲きのブレイクを果たした坂東彌十郎（66）。10月3日放送「クイズプレゼンバラエティQさま！！ 3時間SP」（テレビ朝日系）に初登場に参戦、さらに4日放送「芸能人格付けチェック 食と芸術の秋3時間スペシャル」（同）でも、市川右團次とともにチーム歌舞伎として出演するなど、バラエティづいている。時政のキャラと相まって彌十郎人気も急上昇。香川とは違い、人柄の良さがにじみ出ており、終始にこやか。市川右團次も紳士的で、2人とも品があって好感がもてた。
ドラマで気を吐くのが尾上松也。5日スタート「親愛なる僕へ殺意を込めて」（フジテレビ系）で半グレ集団「スカル」のリーダー・サイを演じ、その残虐ぶりが怖すぎると話題だ。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の後鳥羽上皇といい、悪役づいているが、バラエティではお茶目な面を見せ、ミュージカル俳優としても活躍するなど、香川にも負けず劣らずな多才ぶりを発揮している。
香川のいとこ、市川猿之助も秋ドラマ「最初はパー」（テレビ朝日系）の出演も決まっており、ジェシー演じる主人公とお笑いコンビを組むコワモテ反社を演じるとか。こちらは、香川ゆずりの顔芸が出るか見もの。
というわけで、香川の穴を埋めるべく歌舞伎俳優たちの活躍に期待したい。
（くろうさぎ）