きょう7日(2022年10月)のめざまし8は放送10分後からちょっと異様な展開だった。永島優美アナウンサーが「ここで訂正があります」と切り出し、きのうの国会代表質問の放送を取り上げた。「立憲民主党の泉健太代表が生活にかかわることを一切質問していなかったとお伝えしましたが......質問していました」とおわび・訂正したのだ。
旧統一教会問題以外も...
たしかに、きのうは司会の谷原章介が「泉さんは給料が上がらないとか、一切質問されていない。どう思いますか」といった趣旨でコメンテーターたちに評価をうながしていた。まるで、質問が旧統一教会問題ばかりに偏重したかのようなイメージを視聴者に持たせかねないと批判されそうな、覚悟の姿勢ともとれた。
この点を永島の訂正アナウンスに続いて谷原章介も「これはすべて私の確認不足、認識不足です」と語り、立憲民主党、泉代表、視聴者の皆さまと並びたてて「本当に申し訳ございませんでした」「これからは改めて身を引き締めまして公平公正な情報をお伝えできるように頑張ってまいります」と、カメラに向かい頭を下げた。
よほど強く抗議でも受けてこうしたのか、それとも放送後に冷静に考えて「いやーやりすぎたか」と自分から反省したのかには放送は触れなかった。ただ、そうまで神妙に謝るのは「公平公正ではなかった」と認めるということだろうか。司会者交代の責任追及論が起きても不思議はない状態だったのかもしれない。
そこで、きょうも「めざまし8」は臨時国会代表質問を谷原が「トップニュースとして」と取り上げた。志位和夫・共産党委員長に「旧統一教会が反社会的団体であるとの認識をお持ちか」と聞かれた岸田首相は、「それぞれの議員の責任において説明を」と相変わらず決まり文句。「安倍晋三元首相は統一教会最大の『広告塔』だったから、関係調査を」との指摘にも、岸田首相は「ご本人の心の問題」とかわした。
旧統一教会との関わりを隠してはバレ、バレると言い訳、さらにバレを繰り返し「後出し大臣」「統一教会系閣僚」の別称までつく山際大志郎・経済再生担当大臣の進退も「自らの責任」と、おとといの衆院質問と同様に語るばかりだった。新味のない総理大臣だ。
まさに改めて「めざまし8」がきのう各党6人の代表質問の時間を調べると、経済問題が39分17秒、旧統一教会問題は17分5秒だった。
谷原「ちゃんとやってるなと思います。ただ、世論調査で総理の統一教会や国葬の説明は不十分という答えが6割、7割に上ることを考えると野党として突きたくなるとは思います。生活もしっかり審議してほしい」
さすがにバランスをよくとっていた。
(あっちゃん)