岸田文雄首相はきのう4日(2022年10月)、長男の翔太郎氏(31)を政務担当の首相秘書官に起用する人事を発表した。5日の「モーニングショー」は「なぜ(就任1年目という)このタイミングなのでしょうか」(司会の羽鳥慎一)と取り上げた。
浜田敬子「政治家という仕事を、家業として世襲で...」
翔太郎氏は2014年に慶應義塾大政治学部を卒業して三井物産に入社、おととしから岸田事務所で公設秘書として働いていた。東京・新橋で聞くと、「公私混同でしょ。もっと支持率が下がっちゃうんじゃないの」(60代男性)、「家族や親族うんぬんじゃなくて、ちゃんとした適正な人事ならいいだろうし、そうじゃなかったらダメということ」(30代男性)と冷ややかだ。
岸田首相は「人事の活性化と岸田事務所との連携強化」を起用の理由としてあげるが、政治ジャーナリストの田崎史郎氏は「息子に経験を積ませようということ。翔太郎氏を後継者として育てようということではないか」と解説している。
浜田敬子(元「AERA」編集長)「政治家という仕事を、家業として世襲で継いでいこうというわけですよね。岸田さんが引退した後も、新しい人材がこの選挙区には入れないわけですよ、後継者が決まっていたのでは......。こうした事態がいまの政治の硬直化を招いていて、女性の政治家が増えない原因の一つにもなっています。それを総理がやってしまうというのはどうなのかなあと思いますね」
安部敏樹(「リディラバ」代表)「うがった見方をすれば、自分の政権を短命と見てるじゃないのかな。そのため、(早めに)息子に経験をさせておこうという親心かと考えちゃいますよねえ」
もう一人の政務秘書官の嶋田隆氏が政策とりまとめや日程調整をやり、翔太郎氏は首相に同行して身の回りの世話をするという。国家公務員特別職のカバン持ちということかな。
(カズキ)