信者の巨額献金や霊感商法疑惑で批判される旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)との接点について、細田博之・衆議院議長がきのう初めて接触事実や選挙での支持関係を認めた。議長として会派離脱していることを理由に自民党調査の対象外になっていた。ただ、書面だけの一方的発表で、議員との質疑応答や記者会見は行わなかった。THE TIME,で30日(2022年9月)、で杉山真也アナウンサーらが伝えた。
「紙っぺら1枚」批判も
この中で細田議長は2019年に名古屋で開かれた旧統一教会関連団体のイベントをはじめ、18年から19年にこうした団体の4つの会議に出席したことを認めた。
2019年の名古屋では壇上に立ち「韓鶴子総裁の提唱によって実現した国際指導者会議の場は大変意義が深い」とあいさつした。当時は自民党内派閥・現安倍派の会長を務めており、「会議の内容を安倍総理にさっそく報告したい」とまで発言したことを伝えた他局番組もある。
さらに、細田議長は昨年「日本・世界平和議員連合懇談会」の名誉会長に就任してもいた。「今後、社会的に問題があると指摘される団体とは関係を持たないよう適切に対応したい」としているが、「反省の言葉はなかった」とTHE TIME,はナレーションした。
細田議長の書面はA4判1枚。野党からは「生に声を聞けると思ったが、紙っぺら1枚出して『ハイさようなら』はない」「これではうわべだけの自民党調査以下の回答だ」「ズブズブの関係」「議長を辞任してほしい」といった声が高まった。議長にふさわしいとはとても言えず、国会そのものが「まるで旧統一教会国会」と皮肉られかねないということか。
衆議院議長なら自分の声で、出席した会議や団体をどう考えるのか、当時の安倍晋三首相にどんな「報告」をし、どう言われたのかを公の場できちんと語る責任があるはずだ。
(あっちゃん)