司会の谷原章介が冒頭で「今日の独自取材は、夜明け前のアパートをうろつく不審な人物を捉えた9台の防犯カメラ。この不審人物の、鍵を確認するかのような行為は何を意味するのか」と切り出した。29日(2022年9月)の「めざまし8」。
東京・三鷹市、午前4時。夜明け前の暗闇の中、アパートの外廊下に侵入した不審人物が一番奥の部屋のドアの前で立ち止まり、カギにスマホの灯りをかざして何やら確認している映像が、防犯カメラに写っている。この様子の一部始終をアパート周辺の9台の防犯カメラが映し出していた。
防犯カメラが捉えた不審な動き
侵入前の不審人物が歩く姿は出入り口のカメラが、次のカメラが奥の部屋の前に進み、5秒ほど鍵の様子をうかがう姿を、そして別のカメラが2階へ上がっていく姿を映し出している。2階での様子は防犯カメラには映っていないが、何やら「ガタン」と言う音がした直後、男が急いで階段を下りてくる姿も映っている。その後、不審人物が別の建物に向かう姿も映し出していた。この間、約2分。いったい何が目的だったのか。
この頃、一番奥の部屋では若い夫婦と小さい子供が眠っていた。住人は「防犯カメラの映像が朝、スマホに通知されるのですが、朝起きたら通知が来ていて、確認したら不審な男が鮮明に映っていた」と話す。このアパートでは1カ月ほど前、置き配された品物が盗まれるという事件があり、アパート管理者が防犯カメラを増設したという。
若狭勝弁護士は「正当な理由がなくアパートに入った場合、建造物侵入の罪に問われる可能性がある」と指摘する。また防犯アドバイザーの京師美佳さんは「侵入する際の下見を行っているように見える」として「映像からはシリンダーの部分とドアノブをチェックしているように思える。鍵のタイプを確認し、バンピング(特殊加工された子鍵を用いて衝撃を与えることで開錠する手法)なのかピッキングなのかを確認しているのだと思う。また普通の泥棒は非常階段の近くの部屋を好む傾向にありますが、この人物はわざわざ奥まった部屋を見ている。何かしらこの奥まった部屋をターゲットにしている可能性がある」と分析した。
住人は「鍵が開いていたら侵入されていたと考えると、命にかかわる問題。怖いですね」と言い、9月28日、警察に相談したという。
谷原は「自分が寝ている間にこうして鍵をチェックされたと思うと怖いですね」とコメント。
ジャーナリストの立岩陽一郎は「こうやって画像に残るということは1つの抑止にはなると思うが」と前置きしたうえで、「ちょっと非現実的かもしれないですが、周辺住民と協力して防止する取り組みを考えたほうがいい。昔だったら、こんなことがあれば地域のオジサンたちが夜通し見張りをしていた。防犯カメラだけでは抑止にならない可能性もあるので、そうしたことも考えたほうがいいように思う」と指摘。
永島優美アナは「これが犯行の下見だとしたら、犯行が起こる前に食い止めたいですね」とコメント。
タレントのサヘル・ローズは「住民の方々は不安な気持ちで過ごされていると思う。目的が何なのかわからないが、ただただ怖いですね。この放送を見ていたら、やめてほしいです」と訴えた。
永島アナは「防犯グッズにはセンサーが反応して、音や光が出るものもあるので、活用してほしいということです」とまとめた。
(バルバス)