安倍氏国葬めぐる賛否 喪服姿の三浦瑠麗「別の論点にどんどん拡散」

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   27日(2022年9月)の「めざまし8」は、午前8時過ぎの国葬会場周辺の様子を伝えた。冒頭、MCの谷原章介が「様々な声がある中、いよいよこの朝を迎えました。この後、55年ぶりとなる、安倍元総理の国葬が行われます」と切り出すと、永島優美アナは「当日のきょうも大規模なデモ行進が予定されるなど、いまだに反対の声も多く聞かれますが、どんな国葬になるのでしょうか」。そして画面は一般向けに設置された献花台会場近くに切り替わった。

   田中良幸キャスターは「献花自体は午前10時からということで、周辺にはまだゲートなどが設けられているのですが、お花を持った人たちが本当に多く集まっています。早い人では午前5時半に埼玉から訪れて、『少しでも早く思いを伝えたい』と話していました。会場からは1キロ近く離れていますが、多くの警察官や大型車両があり、物々しい雰囲気になっています」とリポート。

  • 国葬会場の日本武道館(2014年撮影)
    国葬会場の日本武道館(2014年撮影)
  • 国葬会場の日本武道館(2014年撮影)

賛否のデモ集会・行進映像も紹介

   番組は、きのう各地で行われた「国葬中止」を求めるデモ集会や、国葬を支持する人たちの「国葬賛成」のデモ行進の映像も伝えた。

   西岡孝洋アナはスタジオで国葬実施についてのFNN世論調査を表示し、「先月(8月)20日と21日に実施された際は、賛成が40.8%で反対が51.1%。これが今月17日と18日になりますと、賛成が31.5%、反対が62.3%という数字になっています」と説明した。

   谷原は「時を追うごとに反対が増えている印象です」とコメント。「様々な意見がある中、本日国葬が行われます。いかがでしょう」とコメンテーター陣に意見を求めた。

   喪服姿の三浦瑠麗(国際政治学者)は、「強い意見をお持ちの方(の場合は)、保革の対立が大きく反映されているなと。本来1番言わなくてはいけないことは『テロは許さない』とか『言論の自由を守る』とか『政治を守る』とか民主主義の防衛であるはずなんですけど、ちょっと別の論点にどんどん拡散していってしまったかなと。私も本日参加するつもりなのですが、思うところはあったとしても、その日に色々言うのは私はあまり趣味ではない」と意見。

   国葬に関して「プロセスには問題がある」と指摘してきたと立岩陽一郎(ジャーナリスト)は「民主主義っていうのは結果ではない。良い政治をやることが民主主義ではなく、その決定に対して人々が関与できるか」とした上で、取材に対するイギリス議会の回答を紹介。「『女王の国葬は決議しなくていいけれど、女王以外、つまり君主以外は議会が決議をしないといけない』と。これが普通ですよ。私は誰の国葬だから賛成だとか反対だとかは意味がないと思う。ただ、やはりプロセスをこの時機に考えないと、この日が民主主義の国葬になる。そのくらいの危機感を持って私はこの日に臨みます」

(ピノコ)

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