世界平和統一家庭連合(旧統一教会)がきのう22日(2022年9月)、東京都内で記者会見を開き、教会の改革案を発表した。改革推進本部長として登場したのは、30年前の合同結婚式で元オリンピック選手と参加して話題となった勅使河原(てしがわら)秀行氏だった。きょう23日の「モーニングショー」が伝えた。
教会本部で要職歴任、鈴木氏「メディアコントロールのために出てきた」
勅使河原氏は1992年に韓国・ソウルで行われた合同結婚式で、元オリンピック新体操選手と参加。京都大学卒で大手証券会社に勤めており、「テッシー」と呼ばれて当時のワイドショーに連日登場するなど、一躍注目された人物だ。
きのうの会見では教団側の司会者も「30年前も多くのメディアに大いに追われ、すべてを語ってきたという経緯のある方です」と紹介していた。
勅使河原氏は会見の冒頭、「安倍元首相の銃撃事件以降、さまざまな報道を通じてお騒がせしたこと、日本国政府、国会議員の皆様に大変なご迷惑をおかけした」として謝罪し、頭を下げた。被害者への謝罪の言葉はなかった。
フリップを手に「私の認識では(2009年以降は)霊感商法というのは1件もないはず」「あたかも犯罪組織がだまし取っているような印象というのは、誠に腹立たしい」「報道や左翼弁護士の影響が国民をミスリードしている」などと強い口調で述べた。一方で、「過度な献金」の件数や金額を記者から問われると、「まあそれはちょっと...わからないですね」と笑いながら投げやりな様子で答える場面もあった。
MCの羽鳥慎一「あの勅使河原さんが、と驚かれた方も多いと思います」
鈴木エイト氏(旧統一教会問題を20年以上取材しているジャーナリスト)「(勅使河原さんは)教会本部で要職も歴任しており、メディアコントロールのために出てきたのだと思いますが、その割には手が震えるなど緊張している様子と、嘘をついていることがバレるのではないかというドキドキ感が伝わる会見でした」
長嶋一茂(元プロ野球選手)「言い方は適切じゃないかもしれませんが、懐かしいなという感じでした。被害者への謝罪がないのはどうなのかと思いましたね」
玉川徹(テレビ朝日社員)は「僕は同じ時期に京大農学部で一緒だったんですよね。僕の友人は同じクラスだった」と振り返ったうえで、「きのうの会見は反省というより、反発や反感の会見にしか見えなかった。何のための会見なんだろうという印象でした」とコメントしていた。
(キャンディ)