ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領が、市民約30万人の予備役を召集し、戦地に投入する考えを表明した。これを受けて、ロシアでは国外に脱出する人が急増しているという。きょう23日(2022年9月)の「モーニングショー」が番組冒頭で取り上げた。
プーチン大統領はおととい21日、「私たちの国民および解放された地域の人々の安全を確保するため、部分的動員に関する大統領令に署名しました」と表明。かつて軍に所属していた市民約30万人を徴兵し、ウクライナに投入するという計画だ。
ロシア市民には早速、「2022年9月22日9時までに、医療審査専門家による心理検査、徴兵委員会との面談を受けなければいけない」などと書かれた出頭命令書が届いているという。
羽鳥慎一「トップと国民の考えの違いが現れています」
これを受けて、ロシア国内では反戦の動きが高まっており、おととい21日だけで1300人以上が警察に拘束された。番組が放映した映像では、「プーチンのために死ぬつもりはない」と叫ぶ若い男性の周囲で、多くの人が拍手をしていた。
また、国外への航空券は軒並み売り切れとなっており、ビザなしで渡航できるイスタンブールへの航空券は、通常は約3万円の料金が最安値で約37万円にまで急騰しているという。森山みなみアナウンサーは「徴兵を逃れるためか、『腕を骨折する方法』といった検索キーワードがグーグルで急上昇しています」と伝えた。
MCの羽鳥慎一「トップと国民の考えの違いが現れています」
廣津留すみれ(バイオリニスト)「プーチン大統領が、ここまで国民が反発すると思っていたのか、素直に従うと思っていたのかわかりませんが、国連総会でも各国から非難されており、(国民の反応は)当然の動きだと思います」
玉川徹(テレビ朝日社員)「おろかな指導者が始めた間違った戦争の徴兵ほど、悲惨なものはありません。核を巡っては、ロシアと西側との間でチキンレースのようになっており、完全にロシアが追い詰められれば核を使う可能性もある。ちょっとこの先どうなるか、非常に危ないと思いますね」
(キャンディ)