「物価も上がっていますが、賃金も上がっています。大変な状況になっています」ときょう22日(2022年9月)の「モーニングショー」でMCの羽鳥慎一が切り出したのは、アメリカの話題だ。ファストフード店従業員の現在の時給が約2150円、来年には3150円に引き上げられるかも、というから驚きだ。
このほか、米小売り大手の「ウォルマート」は、自社の長距離トラック運転手の1年目の年収として最大約1570万円を支払っているという。「日本の大型トラック運転手の平均年収は454万円です」と羽鳥がパネルで説明した。
「外食は高止まり」
米ニューヨークから生中継したテレビ朝日の中丸徹ニューヨーク支局長は「アメリカは今、景気は良くて仕事もあるけど労働者がいない状態。求人サイトを見ると、レストランのホールスタッフの時給が18ドル、約1600円の求人が1000件並んでいます」と報告。犬の散歩の代行を週6日やっているだけで、年間1400万円稼ぐ例もあるという。
一方で、物価も高い。「ガソリン価格だけはだいぶ安くなりましたが、外食は高止まりしています。賃金が高止まりすると物価も思うように下がらない『賃金インフレ』という言葉が最近注目されています」という中丸支局長に対し、羽鳥が「中丸家は大丈夫ですか」と返すと、「子どもからおこづかいアップの要求がありましたが、交渉は決裂しました。贅沢せずに何とか暮らしています」と苦笑していた。
加谷珪一(経済評論家)「コロナで休職した人が、価値観の変化から労働市場に戻ってこないことが背景にあります。ただ、アメリカも今年に入ってから、物価の伸びが賃金の伸びを上回っていて、結構苦しくなってきています」
円で給料をもらっているとアメリカでの生活は苦しいだろうと、羽鳥が「何かテレビ朝日に言いたいことはありますか」と突然振ると、中丸支局長は困惑した面持ちで「引き続きお願いします」。同じテレビ朝日社員の玉川徹は「ドルで払ってくれ、って言えばいいじゃない」と声をかけていた。
(キャンディ)