オードリー・若林正恭さんとアナウンサーの弘中綾香さんが司会を務め、ユニークな人生を歩んできた一般の人を紹介する「激レアさんを連れてきた。」(テレビ朝日系列)。9月19日(2022年)放送回の激レアさんは、「大学生の時にたまたま知った廃業寸前の老舗かまぼこ店を、自分とは全然関係ないのにほっとけないから2年間かけて再生した」という24歳のマユさん。ユニークなキャラクターが次々と登場するドラマチックな展開に、若林さんは「有村架純さん主演で映画化しよう」と提案し、ゲストのSnow Man・渡辺翔太さんも「出たいです!」とノリノリでした。
大学の授業の一環で訪問
子どもの頃から世話好きだったマユさん。福岡大学経済学部でベンチャー企業について学んでいましたが、授業のプロジェクトで創業130年の老舗かまぼこ店「吉開のかまぼこ」を訪れたことで、人生が大きく変わります。休業から1年経っても多くのファンが復活を望んでいることを知り、先代のおじいちゃんの悲しそうな顔を見たマユさんは「私がおじいちゃんを助けたい。なんとかしなきゃ」と決意。頼まれてもいないのに、60社以上の食品会社に片っ端から「かまぼこ店を買ってくれませんか?」と持ちかけるも、すべて断られてしまったと言います。
大学を卒業すると、マユさんの「かまぼこ店復活プロジェクト」は本格始動。工場の音やにおいに苦情を寄せていた近所の住民を2カ月かけて説得することに成功しますが、肝心の買収してくれる会社が見つからないまま2年が経過してしまいました。心が折れかけていたマユさんの前に、奇跡を起こす救世主が登場します。
お世話になっていた税理士さんから「かまぼこを食べたがっているIT企業の社長がいるから、渡してきて」と電話がかかってきたのです。
「IT企業」と「かまぼこ」という不思議な組み合わせに、「そんな人いるわけない」と突っ込む若林さん。マユさん自身も半信半疑だったそうですが、そのIT社長は目の前でかまぼこを丸ごと1本ペロリと食べて大絶賛し、あっと言う間に買収が決定! 若林さんは「途中で醤油とかわさびとかいかずに?」と確認しますが、何もつけずにそのまま1本食べ切ったというから驚きです。こうしてIT社長の推薦でマユさんはかまぼこ会社の新社長に就任しますが、奇跡はこれだけでは終わりませんでした。
なかなか適任者が見つからず空席だった工場長の座に、ついこの前までポーカーのディーラーだった26歳の男性が就任! 雀荘やパチンコ店でも働いていた、という経歴を見て若林さんは「無理でしょ!」と突っ込みますが、実は数字に強くて機械の使い方を覚えるのが早いため、工場長にぴったりの人材だったのだそう。こうしてすべてのピースが揃い、今年3月からついに再始動した「吉開のかまぼこ」。IT企業の技術力で職人の技を数値化したり、ホームページを一新したりと、新たな取り組みを進めています。
絵に描いたようなストーリーに、若林さんは「有村架純ちゃん主演で映画化して欲しい。これはすごい話だよ」と感心。弘中アナがSnow Man・渡辺さんにIT社長役を薦めると「出たいです」と即答していました。実は、2018年に「激レアさん」に出演していた坪内知佳さんは、10月から始まる日本テレビ系ドラマ「ファーストペンギン」のモデルとなった人物。今回も、映画化やドラマ化実現の可能性は十分にありそうです。
(Hibunny)