日本列島を縦断し、広い範囲で冠水や土砂災害をもたらした台風14号。今日20日(2022年9月)午前には太平洋に抜けたとみられるが、被害状況はどうだったのか。今日の「スッキリ」は中継を交えてリポートするとともに、今後の注意点について詳しく報じた。
台風が直撃した福岡県北九州市では、強風で大きなビルの上の看板が根元から90度傾き、いまにも落ちそうに。道路に落下する恐れがあることから、台風通過後の19日に一部を撤去する作業が行われていた。
土砂災害も
大規模な冠水や土砂災害が発生したのは宮崎県。国富町ではビニールハウスの大半が水に覆われたほか、都城市では、建てたばかりの新居が浸水してしまった人も。住人は「あーまじか。ショックがすぎる。泣きそう」と肩を落とす。
三股町では、土砂崩れに巻き込まれたとみられる41歳男性が死亡。都城市では農地に水没している車に乗っていた68歳男性の死亡が確認されたほか、延岡市でもうつぶせに倒れていた71男性が発見され、その後死亡が確認されている。
台風は遠く離れた関東にも局地的な大雨をもたらした。昨日19日、神奈川県では午前中からバケツをひっくり返したような大雨が襲ったほか、東名高速では強い風雨で走れなくなり、静岡県の足柄サービスエリアに避難するドライバーも。
宮城県からは、観光船業を行う矢部善之さんが「そろそろ降りそうだな、空が真っ黒になってきました」とリポート。観光船の団体予約はすべてキャンセル。船舶に関してはロープをがっちりと固めるとともに、船の間に防舷材を入れるなどの対策を行ったという。今回は台風の情報が早かったため、準備も早かったという。松島町は警戒レベル3の発令も早く、避難も早く進んだ。
司会の加藤浩次「台風の進みがゆっくりということで、事前の準備もしっかりできているということですね」
ロバート・キャンベル(日本文学研究者)「今回は進路から離れたところで、東京も大丈夫かなと思っていたら朝の3時くらいから雨の音で目がさめた。今回の特徴はそこにあるのかな。気を緩めてはいけない」
ヒロミ(タレント)「年々台風も巨大化というニュースも聞く。ここから先台風もすごいのが来るようになるかもと、今までの認識を変えたほうがいい」
秋元里奈(食べチョク代表)「お米のシーズンで稲が倒れたりする。3年前の台風で700億くらいの農業被害があったが、今回はまだ全容が見えていない。どれくらいになったか心配」
今後の天気は、明日、明後日は比較的晴れ間が出て涼しいくらいのところがあるが、金曜からの3連休は低気圧や前線の影響でスッキリしない空模様になりそうだ。
(みっちゃん)