暢子(黒島結菜)は男の子を出産。暢子と夫・和彦(宮沢氷魚)は「健やかに育ってほしい」という願いを込めて、「健彦(たけひこ)」と名付けた。
健彦の誕生から4年ほどたった1984(昭和59)年4月。沖縄料理店「ちむどんどん」はすっかり人気店として定着。矢作(井之脇海)の妻・佳代(藤間爽子)も店で働くようになっていた。
故郷への思いを...
一方、フリーの記者としての仕事に満足のいかない和彦は、憂鬱な毎日を送っていた。見かねた暢子は、和彦に連休を使って一家で沖縄の比嘉家に帰省することを提案する。
4歳の健彦はやんばるの自然の中で思い切り遊び、暢子も故郷の野菜をぞんぶんに味わい...。和彦にも笑顔が戻り、一家は心からくつろいだ。
一方、歌子(上白石萌歌)と智(前田公輝)の関係はなんの進展もないまま。いまだにぎこちない態度をお互い取り続けている。
そんな中、東京から戻ってきた歌子は、智と2人で山に出かけることに。しかし、山中で嵐に見舞われてしまう。
山小屋で嵐をしのいだ2人は、一気に距離を縮め始めるが、暢子はその変化に全く気付かない。一方の和彦は、敏感に感じ取り、歌子と智の間を取り持ちたいと考える。
そしてある日、比嘉家で宴会が開かれた。健彦のリクエストに応え、歌子が歌を歌おうとしたその時、智が比嘉家にやってくる。
いよいよ東京に帰る前日。暢子は生まれ故郷への思いを和彦に明かす。それを聞いた和彦は暢子に「やんばるに移住しよう」と提案。そして暢子は、和彦と健彦とともに、やんばるに戻ることを決意する。
「ちむどんどん」での暢子一家の送別会の日がやってきた。そこに集まったのは暢子が上京してから出会った人々。しかし、「アッラ・フォンターナ」オーナーの大城房子(原田美枝子)の姿だけは見当たらないのだった。