NHKの朝ドラ「ちむどんどん」9月15日(2022年)放送回。最初のオープン後に閑古鳥が鳴いて休業してしまった、暢子(黒島結菜)の店「ちむどんどん」が、賢秀(竜星涼)と清恵(佐津川愛美)のお陰で猪野養豚の肉を仕入れることになり、ようやく再オープンとなった。この時代はSNSもないしオープン告知はなかなか難しい。近所で話題になるまでだろうから、最初から行列することもないでしょうね。(ネタバレあり)
店に誰も入って来ず...
満を持して入店する客を待つ暢子と矢作(井之脇海)、歌子(上白石萌歌)の3人。しかしランチタイムになっても人が入ってこないのはさみしい。12時を過ぎて13時まで回ってまだ誰も入ってこないなんて、東京のど真ん中だったら「閉店した方がいい」とマイナス思考が働いてしまうが、いったいどうなるのよと見守っていると、立ち上がったのが歌子。
店の外へ出て大きな声で呼び込み始めた。まさかの展開だったが、視聴者としてはなんだか嬉しい。そして暢子も歌子のように外に出ようとするのを、矢作が「お前はだめだ。外は冷える。信じて座ってろ」と止めた。素直にいうことを聞く暢子。こういったアナログアクションがピタリとハマって気持ちがいいのが朝ドラなのである。
歌子の呼び込みは、人前で小さな声でもじもじして歌えない歌子とは全く違う。大きな声を出していた、ということは体調がいい証拠だろう。よかったではないか。「内気な歌子ちゃんも元気に頑張っている」「引っ込み思案の歌子ちゃんが声をはりあげて頑張ってる。えらいね」「歌子の成長が眩(まぶ)しい」などとSNSで反響も。
店先で歌を歌うのかと思ったという声も多かったが、それはいいとして、歌子の元気のよい呼び込みは効果あり。最初のお客さんが入ってきて、矢作と暢子と歌子が、イキイキと働きだした。知らないお客さんで満席となったあとは暢子が無事出産となるのかな。最終回に向けて、ハッピーストーリーが続きますように。
(Y・U)