東京オリンピック・パラリンピックをめぐる賄賂・汚職事件で、大手出版社KADOKAWAの角川歴彦会長(79)が東京地検特捜部に逮捕された。大会組織委員会理事だった高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=に大会スポンサーに選定してほしいと去年1月まで9回に分けて約6900万円を渡した疑いが持たれている。「出版界の大物です」と15日(2022年9月)のTHE TIME,は司会の安住紳一郎アナウンサーが伝えた。
安住紳一郎アナ「高橋容疑者とどのような関係だったのか」
角川会長は先週5日、「僕は、そんなね、心が卑しくね、50年も経営したことがないんですよ」と強調、賄賂性の認識を問われると「まったくない」と否定していた。質問する記者に向かって「あなたは本当に予見にとらわれている。あの人(高橋治之容疑者)は理事なんだから、お願いするのは当然じゃないの」とも話した。
安住「高橋容疑者とどのような関係だったのか」
角川会長は高橋容疑者と会ったことは認めており、面会で「出版関係の権利をお願いします」「ずいぶん遅いですね」と選定遅れに懸念を示したと報じる新聞もある。
汚職捜査は、紳士服大手AOKIホールディングスや複数の広告代理店にも広がり、高橋容疑者の電通時代の後輩にあたるコンサルタント会社代表も収賄の共犯容疑で逮捕され、大会組織委員会会長だった森喜朗元首相は参考人として東京地検特捜部から任意の事情聴取を受けた。「疑惑は底なし沼の様相」とTHE TIME,はナレーションした。
神聖なはずのオリンピックの陰で汚い金銭のやりとりや権益漁りが、それも多数あったのだろうか。
(あっちゃん)