家事の手が離せなかったり、リモート会議が始まるという時に限って赤ちゃんは泣き出す。「泣きたいのはこっちだよ、という親の悩みが解決です」とけさ15日(2022年9月)の「スッキリ」で森圭介アナが紹介した。「理化学研究所が効果的な赤ちゃんの寝かしつけの方法を発表したんです」
抱っこして歩くと...
理研は生後7カ月以下の21人の赤ちゃんを、「抱っこして歩く」「抱っこして座る」「ベッドに寝かせる」「ベビーカーに乗せて動かす」という4つの状態で寝かしつけたところ、抱っこして歩きはじめて5分後にはすべての赤ちゃんが泣き止み、半数はそのまま寝てしまった。つまり、「抱っこして歩く」というのが、最も効果的というわけだ。
黒田公美チームリーダーは「これは輸送反応と言い、赤ちゃんは運ばれるとおとなしくなる本能があります」と説明した。野生動物の親が自分の子どもを運ぶとき、周囲や敵に気付かれないように、赤ちゃんも静かにして協力するのが輸送反応で、その本能が人間にも伝わっているのだという。
しかし、ベッドに置くとパッチリと目を覚まして再び泣き出すのは、運ばれ終わったと気づくからなのだろうか。大村菜美研究員は「5分歩いて泣きをしずめたら、眠りが深まるまで、さらに5分から8分程度座って待ってからベッドに横にすると、起きにくくなります」と説明する。
森アナ「抱っこして歩くときは、向きをすぐ変えたりせず、歩幅を小さく、ゆっくり回るように歩くのがいいそうです」
黒田リーダーは赤ちゃんの足首にデバイスを付けて心拍数などを測定し、「抱っこして歩きましょう」「あと2分歩きましょう」「座って待ちましょう」などと教えるアプリを開発中だ。子育て中のお母さん、お父さんにはありがたい。
(カズキ)