高血圧などで減塩食事に苦労している人には朗報かもしれない。キリンHDと明治大学宮下芳明研究室が「エレキソルト-椀-」という名前のハイテクのお椀を共同開発した。これで減塩味噌汁を飲むと、電気の働きによって塩味を濃く感じることができるという。きょう14日(2022年9月)の「モーニングショー」が取り上げた。
微弱電流の働きで...
不思議な食器の仕組みはこうだ。通常は、食べ物の中の塩味の基となるナトリウムイオンは口の中では分散しており、塩分の大部分は舌で塩味を感知されないまま体内に取り込まれている。「エレキソルト」のお椀の下部には乾電池が入っており、底面は電極パネルになっている。お椀を持ち上げた手で触ることで体に影響のない微弱な電流が体内を流れ、この電流の働きによって、分散していたナトリウムイオンが舌に引き寄せられ、少ない塩でも塩味を感じることができるのだという。
電流の大きさによって塩味を4段階で調整することもできる。お椀とともに、同じ原理のスプーンも開発しており、来年中に家庭向けに商品化を目指している。
板倉朋希アナウンサーが実際に体験してみた。30%減塩の味噌汁を、お椀の電源を入れずに飲んだところ、「薄い。物足りなさはやっぱり感じますね」。ところが、電源を入れて飲むと「え?どういうこと?明らかに塩味が増しています。濃すぎるくらいです」と驚いていた。
浜田敬子(ジャーナリスト)「私の母も腎臓病を患って減塩食なのですが、減塩もできておいしく食べられるというのはとても大事なこと。母にもプレゼントしたいと思いますし、病院でもニーズがある。どれぐらいの価格で売り出されるのかとか、水洗いが可能なのかが気になります」
安部敏樹(「リディラバ」代表)「これはめちゃくちゃ良いですね。すごいイノベーションです。僕はお酒も飲むし、量も食べるので、いずれ塩分過多になるという自覚がある。これは革命的です。なるべく早く居酒屋に導入してもらいたい」
(キャンディ)