「安倍晋三元首相の国葬に自民党内からも苦言が出ています」と司会の安住紳一郎アナウンサーが14日(2022年9月)のTHE TIME,で指摘した。国会での議論もなく閣議決定だけで決定したことについて疑問を呈した形だ。
自民党総務会で出た声
安倍氏の国葬を岸田首相は「行政権の行使」としているが、世論調査では反対が増えている。13日に開かれた自民党総務会で、石破茂元幹事長が「全国民の代表の集まりである国会の議決を考えていきたいというような表現があれば、国民の受け止め方は変わるのではないだろうか」と発言。村上誠一郎・元行革担当大臣も「もっと丁ねいに議論すべきだ」と述べたという。
国葬は首相と内閣だけで決められるかという批判は立憲民主党などからも出されており、歴代首相の中でなぜ安倍氏を国葬に、との疑問への岸田首相の説明は十分に理解を得られていない。反対署名活動や反対デモも起きている。こうした中で政府はきのう、自衛隊の国葬参加、弔砲19発や儀じょう隊の敬礼「と列」を決めた。
一方、イギリスはエリザベス女王の国葬を19日に予定している。ツイッターには「本物の国葬」といった書き込みが相つぎ、THE TIME,は「世界に愛された女王」とナレーションした。日本とはだいぶ違うぞ、雰囲気が。日本は国葬についての法的な定義がないことから閣議決定だけで押し通せると政府は考えたらしい。
(あっちゃん)