オードリー・若林正恭さんとアナウンサーの弘中綾香さんが司会を務め、ユニークな人生を歩んできた一般の人を紹介する「激レアさんを連れてきた。」(テレビ朝日系)。9月12日(2022年)放送回の激レアさんは、車いすで世界一周を達成したミヨさん。昔はパリピ&ギャル男だったというミヨさんならではの『チャラめ旅』に、ゲストの松山ケンイチさんと生見愛瑠さんも感心しきりでした。
18歳の時のバイク事故が原因で、車いす生活となったミヨさん。世界一周をめざしたきっかけは、ロサンゼルスひとり旅での衝撃的な体験でした。大好きなナイトクラブにひとりで出かけたものの、車椅子からは人のお尻と足しか見えない、という状況。がっかりして帰ろうとしたその時、「車いすで来ている勇敢な日本人がいる」と周囲の人々に気づかれ、なんと車いすごと胴上げされたのだそう。「伝説の一夜になりましたね。怖かったけど、踏み出してみたら見える景色があった」と心が動いたミヨさんは、「どこまで行けるか試してみたい」と、前代未聞の挑戦を決心します。
「冗談抜きで、観光におすすめです」
ピンチやトラブルが多い車いすの旅で周囲の人々に手助けしてもらうために、ミヨさんはいくつかの裏技を生み出します。最初に訪れたヨーロッパで石畳の道に苦戦し、車いすごと転んでしまったミヨさん。居合わせたカップルの男性が起こしてくれたのですが、その時男性を見る女性の目がキラキラと輝いて惚れなおしていることに気づいたのだそう。「カップルは仲睦まじくなるし、自分は助けてもらえるし、全員平和だと気づいて、世界中で実行しました」と話すと、松山ケンイチさんは「洞察力がハンパないですよね。倒れて大変なときに彼女の方まで見てるとは」と興味津々で聞き入っていました。
続いて、バリアフリー度が低いベトナムで生み出した裏技は、キャバクラ嬢と同伴して旅をすることです。おしゃべりが上手で気が効くし、日本語を話せる女の子も多い。穴場もよく知っているし、お金を払っているので気を遣わない、と良いことづくめなのだそうで、これには若林さんが「バリ島での俺と一緒じゃん」とリアクション。ミオさんによると、夜にお店に行かなくてもお昼の観光案内だけで大丈夫なお店も多いそうで、「冗談抜きで、観光におすすめです」と教えてくれました。
ヨーロッパ&アジアを制覇したミヨさんは、いよいよ南米&アフリカ大陸へ。難易度はさらに高くなりますが、それまでの旅でコミュニケーション術を身につけたミヨさんに、怖いものはありませんでした。一般的に「秘境」というイメージがあるマチュピチュやウユニ塩湖、イグアスの滝、エジプトのピラミッドも難なく制覇。こうした有名スポットは車いすでも意外とアクセスしやすいのだそう。とくにピラミッドは数百メートル手前までは車で行くことができ、スロープも整備されている車椅子ユーザーも目の前まで行くことができるそうで、若林さんもゲストも驚いた様子でした。
こうして見事世界一周を達成したミヨさんは、「人っていうバリアフリーがあればどんな場所にでも行ける。外出することが楽しいんだ、人って優しいんだっていうことを感じてもらえたら」とコメント。放送終了後のTwitterでは「これを24時間テレビでやればいいのに」「共感されないと助けてもらわないと思わずに飛び込んでいくことなのだなあ」「最後のメッセージがすごく素敵だった」などの感想が飛び交っていました。
(Hibunny)