「おととい(2022年9月11日)、川崎市の繁華街で起きた刺殺事件。亡くなったのは日本で30年暮らしていたというベトナム人のグエンさん。グエンさんは日本に留学するベトナム人の相談に乗るなど、地域で知らない人はいないという存在でした。なぜ事件は起きてしまったのか」とMCの谷原章介が切り出すと、画面は現場に。13日の「めざまし8」で、田中良幸キャスターがリポートした。
田中キャスターは「現場はJR川崎駅から500メートルほど東に離れた飲食店が多く立ち並ぶ繁華街。この辺りでグエンさんは胸を刺されて死亡しました。すぐその脇を見ますと、家族や友人などが綺麗な花や飲み物を備えています」と報告した。
刺した人物は?
亡くなったのはベトナム国籍のグエン・ダイ・ヒップさん(57)。在日30年以上で、面倒見が良く、地域の顔役だったという。相談にも乗ってもらったというグエンさんの知人は「グエンさんのことは川崎に住んでいるベトナム人はみんな知っています。優しい人だし、楽しい人です」と話した。
番組はグエンさんの息子も取材。息子によると、グエンさんとトラブルになった男は面識がなく、近くの飲食店で偶然居合わせたようだという。息子は「負けん気が強い親父で、聞いた話だとけんか売られたみたいで、1度は収まったみたいなんですけど、やっぱり納得いかず、行こうとしたところ刺されたみたいな」と説明した。
刺したと見られる男はベトナム人と見られ、今も逃走中。刃物を持ったままの可能性もあるという。事件現場の目の前には保育園があり、保護者からは「夜になると雰囲気はそんなによくない。ちょっと怖い」など不安の声が。
刺した男の行方について、元埼玉県警捜査一課の佐々木成三氏は「リレー式防犯カメラを追いかけて。あとはやっぱりベトナム人はコミュニティーを作っているので、情報提供という形をお願いすると思います」。
田中キャスター「佐々木さんによると、男が周辺で生活していたとなると、土地勘がある可能性があると。そうなるとこの辺り細い路地などもありますので、そういう所に逃げている可能性もあるということです。万が一、不法入国をしている場合は、特定するのは難しいとも指摘していました」
谷原「ベトナム人同士のコミュニティーと日本人コミュニティーをつなぐような、潤滑油のような役割をされていた方が事件に巻き込まれた。今後の橋渡しをどうやっていくのか、不安になりますよね」
(ピノコ)