「禁煙甲子園の応援席で喫煙」県議の言い分 羽鳥慎一「(学校関係者と)証言に食い違いも」

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   今年の高校野球甲子園大会に出場した熊本県代表の「九州学院」の応援席で、同校出身のベテラン県議(63)が加熱式のタバコを吸っていたことがわかった。県議の脇には、球場への持ち込みが禁止されているアルコール缶飲料も置いてあった。同高はプロ野球ヤクルトの村上宗隆選手の出身校だ。番組は12日(2022年9月)のモーニングショーで、同県議への直撃インタビューを公表した。

  • 高校野球の応援中に…(写真はイメージ)
    高校野球の応援中に…(写真はイメージ)
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チアダンス部の生徒が「副流煙で気分が悪い」と

   井出順雄・熊本県議(63)を直撃すると、「興奮してついつい吸っていたという状況だ」と説明した。同県議は23年前に初当選、現在6期目で、県議会議長も務めた。現在は自民党県連の副会長だ。学校関係者が撮影した動画では、8月18日の準々決勝の九州学院対福島県代表の聖光学院の試合の応援席で、井出議員は背中に「九州学院」と書いたピンク色の服を着て、座席にはアルコール飲料も置いてあった。

   1回表終了後、同じ応援席にいたチアダンス部の生徒が「副流煙で気分が悪い」と訴えた。学校関係者は県議に、「吸わないでください」と注意したものの、喫煙を続けていた。これに対し、同県議は、「生徒さんは、けっこう離れていましたよ」「初回に5点取られてダメだなと思い、気が付いたら無意識のうちに1本吸っていた」。「1本です。ここは禁煙ですよと言われて、ああすんません、ということで、やめたという状況です」。井出県議は、「1本だけ吸って注意されてやめ、そのあと禁煙グッズに変えた」と説明する。番組が「(動画には)すぐ隣に子どもさんが見えるんですが」と突っ込むと、「それは私の知り合いです」「まあ、はい、わかりました。申し訳ございません。もう弁解は致しません」。

   同僚県議は、「(県議の)執務室で、吸ってはいけない所で吸って注意を受けたことをすぐ思い出した」。同県議会では3年前まで執務室での喫煙は許されていたが、その後、執務室は禁煙、新たに喫煙室が作られた。ただ、同僚議員は「喫煙は喫煙室でと議会で決めたが、(井出議員は)執務室の机のあたりで吸われよった。見かねて同僚県議が注意した」。

   地元の女性は、熊本市内で「(地元では有名人)だから、なおさら。え?なんで?っていう感じ」「学生さんたち、若い人たちの模範にならなきゃならない人たちが、あってはならないことだと思いますね」。同県議は、「スポーツ観戦の環境整備」も訴えていた。

   九州学院の女生徒は、「九州学院の生徒が頑張ったけど、議会の偉い人が吸っていたからちょっと評判は下がるかな。野球部の生徒さんは、いやかなと思います」。男子生徒は、「ショックがありますね。友達が野球部でプレーしていて、そういうのがあると悔しい」。

   MCの羽鳥慎一は「井出県議の主張と、学校関係者の証言には、いくつか食い違いがあります」として、番組は、学校関係者が「注意したのに吸っていた」とするのに対し、井出県議は「注意され、禁煙グッズに変えた」などの食い違いを挙げた。

(栄)

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