「断末魔の声」と「吉沢京子のダンス」と竹中直人とNHK

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   全国のテレビ番組制作者たちが「レギュラー番組化」を目指す単発お試し枠「レギュラー番組への道」(NHK総合)。9月3日(2022年)放送の「1オクターブ上の音楽会」は竹中直人扮する名盤コレクターの大富豪・クターブイチヲが主催するちょっと変わった音楽会で、その音楽が生まれた時代背景や誕生秘話など、当時を知る関係者の証言と映像から見せる音楽バラエティ。一通り最後にご本人が登場し、その名曲を披露するもの。

  • こ、この音楽は…(写真はイメージ)
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「巨匠たちの大冒険」

   この日のテーマは「巨匠たちの大冒険」。1曲目に取り上げた楽曲は「スナッキーで踊ろう」。なにやら不気味な曲で、一度聞いたら忘れられない、夢に出てきそうな感じ。若者をターゲットに売り出した「スナッキー」という商品のCMソングだということだが、そこはNHKなので、詳細な説明はなく......。

   グループサウンズ(GS)全盛期に作られたこの曲、作曲者は演歌の巨匠・船村徹。生前のインタビューから、「奈落の果て、鍾乳洞の奥から聞こえてくる断末魔の声、そんなものを作りたかった」と巨匠が大冒険した楽曲だ。歌っているのは、船村の弟子で民謡歌手の海道はじめ。曲の冒頭の「オーオーオー」という断末魔の声は舌を使って出すとか。さらに、当時、スナッキー・ガールズというバックダンサーを結成。そのなかの1人が当時13歳の吉沢京子だったということで、海藤はじめと吉沢京子が54年ぶりに共演し、「スナッキーで踊ろう」を披露した。「最近、すぐいろんな事を忘れるのに、この曲を聞くと体が勝手に動く」と吉沢。

   もうひとつの「イエロー・サブマリン音頭」も、当時はただの悪ふざけだと思っていたが、曲の出だしは「抱きしめたい」、サビは「デイ・トリッパー」さらに、クレイジー・キャッツの「スーダラ節」を彷彿させるなど、音楽へのリスペクトが込められた大瀧詠一渾身の楽曲だとは知らなかった。こちらも金沢明子が昔と変わらぬ声量で楽曲を披露した。

   番組は2週続けて放送され、10日の放送では、プロレスラー藤波辰爾が37年ぶりに「マッチョ・ドラゴン」を歌唱するというから、これは見逃せない(いろんな意味で)。もうひとつは、映画「ゴジラ対へドラ」のオープニング曲「かえせ!太陽を」を麻里圭子が披露する。昭和レトロも流行していることだし、これはレギュラー番組になるかも!?

(子守熊)

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