<今週のワイドショー>「幼児のバス置き去り死」二度と起こさない本気の対策を

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   静岡・牧之原市で5日(2022年9月)、認定こども園の送迎バスに3歳の園児が置き去りにされ、熱射病で死亡する事件が起きました。昨年7月にも福岡・中間市で、同じような送迎バスの園児置き去り事件がありました。なぜ惨い事件が繰り返されるのか、各局ワイドショーは原因や対策について詳しく報じました。

   (J-CAST)ワイドショー通信簿の「また『通園バス置き去り死』、なぜ防げない?(略)」(6日、日テレ系「スッキリ」)は、昨年の事件を受け、国が全国の保育園、幼稚園に、人数確認ダブルチェックなどの安全対策の徹底を求める通知を出していたとあります。

  • 幼い命を守るには…(写真はイメージ)
    幼い命を守るには…(写真はイメージ)
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「マニュアル・通知」では「意味がない」指摘も

   しかし、国の通知に対し、セーフ・キッズ・ジャパンの山中龍宏理事長は「マニュアルとか通知は意味がない。強制力もない。思いも伝わらない」と批判し、もっと踏み込んだ対策を求めていました。

   「羽鳥慎一、『園児置き去り死』園長会見にあ然(略)」(8日、テレビ朝日系「モーニングショー」)は、7日に行われた「川崎幼稚園」の記者会見の様子を伝えています。いつものバスの運転手が休みだったため、増田立義園長(73)がバスを運転していました。

   降りる際に車内を確認しなかった理由について、園長は「園長という立場、習性かもしれないが、補助の人にお任せしているので」「運転手には言っていたが、自分自身は不慣れだった」と答え、さらに「年齢的に1つやると1つ忘れてしまうという面がある」と語ったそうです。さすがに司会の羽鳥慎一さんも「子どもの命を守る姿勢ではありません。ここには預けられないですね」と怒ったようです。

   「谷原章介、嗚咽し涙(略」園長会見には『軽く感じられてしまう』」(8日、フジテレビ系「めざまし8」)では、会見の前にあった保護者説明会で録音された音声を取り上げました。亡くなった女児の父が「娘は水筒の中に満タンに入れたのも全部、飲み干して、自分で上の服を全部脱いで裸になって...」と悲痛な叫びをあげたとあります。

   6児の父でもあるMCの谷原章介さんも「車内に閉じ込められて――」と言葉を詰まらせ、涙声でとぎれとぎれに「(略)徐々に徐々に苦しんで命を奪われていく」と嗚咽し、あふれ出た涙をハンカチでぬぐったそうです。

   「『通園バス置き去り死』、本気の防止策は?(略)」(6日、テレビ朝日系「モーニングショー」)では、コメンテーターの菊間千乃さん(弁護士)が、米国では人を感知すると警報が鳴る検知システムをつけているところもあり、欧州ではシステムを義務付ける方向に向かっていると指摘していました。

   事件の背景に、幼い命を預かっているという自覚の欠如が浮かんでいます。ミスを犯すのは人です。法的責任はもちろんですが、2重3重の安全対策を義務付ける法整備の必要性も強く感じます。

(コムギ)

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