日本テレビ系「土曜ドラマ」枠で、7月16日午後10時から放送中の「初恋の悪魔」を見ました。これは、坂元裕二のオリジナル脚本で、演出水田伸生らの作品です。警察署に勤めているけど、部署もバラバラ、それぞれ訳アリの4人が繰り広げるこれまでの刑事ドラマとは一線を画すミステリアスコメディーです。
主演は林遣都と仲野太賀です。警察署の総務課職員馬淵悠日(仲野太賀)は、所長の雪松鳴人(伊藤英明)に命じられ、停職処分中の刑事、鹿浜鈴之介(林遣都)を監視します。
その頃、同署管内の病院で入院中の少年が転落死しました。悠日(仲野太賀)は、会計課の小鳥琉夏(柄本佑)から、事件の疑いがある転落死の真相を解明しようと誘われます。
そして、凶悪犯罪マニアの鈴之介(林遣都)、生活安全課の摘木星砂(松岡茉優)を加えた、捜査担当でない4人が鈴之助宅にリビングに集まり、独自の考察を始めるのです。
変人を好演する林遣都、仲野太賀、柄本佑、松岡茉優
変わった刑事の鈴之介(林遣都)のマニアックな捜査ぶりには驚きました。人の好い、総務課の悠日(仲野太賀)のどこか暗い一面が興味を引きます。数学的才能に秀でた琉夏(柄本佑)の、取り留めのなさが気になります。そして何事にも、懸命に調べる星砂(松岡茉優)に感動しました。
実力派の俳優陣が、変人っぽい4人を好演していて、各人がそれぞれの持ち味を生かして、事件の解決に迫る姿が、興味を引きます。先の読めないエンディングが、楽しみな作品です。