「オクトー 感情捜査官 心野朱梨」(読売テレビ、日本テレビ系)最終回が9月8日(2022年)に放送され、精神科医の甲本祐希(臼田あさ美さん)が見せた「狂気」がツイッターなどで反響を呼んだ。(ネタバレあり)
朱梨(飯豊まりえさん)の父で元刑事の陽介(豊本明長さん、東京03)を殺害した元刑事の小野寺大伍(片桐仁さん)が、東神奈川署に自首するためにやって来た。
「あなたの手で、壊してあげるの」
大伍から見える感情は黒色だったが、朱梨はその感情の正体をつかめずにいた。そんな時、雲川幸平(山中崇さん)が大伍の潜伏先で見つけたという大伍の携帯電話を持ってくる。
フォルダの中には、朱梨の姉で事件以来感情を失った紫織(松井玲奈さん)を隠し撮りした写真が大量におさめられていたほか、紫織の主治医で朱梨の相談相手でもある祐希と大伍が仲睦まじく腕を組んだ2ショット写真があった。
朱梨が問い詰めると、祐希は「私、彼と付き合ってたの。学生時代から」と、悪びれもせずに笑いながら答える。
大伍は同僚だった陽介の娘、紫織が警察署に来た際に一目惚れし、祐希から心変わりしたという。祐希は
「許せなかったなぁ...あ、紫織さんがじゃないよ。あ、いや、紫織さんもだけど、でももっと許せなかったのは、小野寺くんの愛の感情が私から離れていったこと。それで思ったんだよね。だったら、どんな形でもいいから小野寺くんの感情を私のそばに置いておこうって」
と不気味なほど穏やかに明かす。
大伍は警察が押収した薬物を横流ししていたが、それに陽介が気付いたことについて、祐希は大伍に
「今のままじゃ彼女は手に入らないよ。好きなんでしょ?紫織さんのこと。でもやっぱり私、小野寺くんのことが好き。だからこそ、愛するあなたには誰よりも幸せになってほしい。私もあなたの恋、応援したい。1つだけあるよ、彼女をあなたのものにする方法。あなたの手で、壊してあげるの。あなたの手で直接壊せば、彼女は永遠にあなただけのものだよ」
とささやいたのだった。
「彼は私のものになったんだよ」
犯行の詳細を祐希に指示された大伍は、陽介とその妻を刺殺し、紫織も刺した。祐希は
「彼は私に信頼の感情を抱き、そこに事件を起こしたことからおそれの感情も加わった。小野寺くんは私に対して、服従の感情を抱くようになったの。それで彼は私のものになったんだよ」
とどこか嬉しそうに語った。
さらに紫織と朱梨の姉妹について「面白い実験材料」と言い放ち、紫織の治療も「するわけないよそんなこと!むしろ私は、紫織さんの感情をずっと閉じ込めて、目を覚まさないようにしてたの」として、ベッドに横になる紫織に「紫織さんのせいだよ、両親が死んだの」「戻ってこなくていいんだよ」などと話しかけ続けていたことまで告白した。
朱梨は大伍の黒色の感情について、「感情を甲本先生によって無理やり歪められ、殺したくない相手を殺し、愛する人を傷付けたことで、8つの感情は不自然に混ざり合ってしまった」と突き止める。朱梨に「あなたは、彼女に服従なんてしなくてよかった」「あなたの感情は、あなただけのものです」と諭され、大伍は嗚咽しながら「俺は、俺は...」と言葉にならない思いをこぼしていた。
留置場に移った大伍のもとに、祐希が面会に訪れる。怯えたように祐希を見る大伍に対し、祐希は大伍を見つめてニヤリと笑うのだった。
ずっと朱梨と紫織に協力していると思われた祐希が最後に見せた狂気に、ツイッターなどでは
「甲本先生が真相話し始めたシーン震えあがっちゃった...すごすぎた...」
「小野寺の面会で見せた甲本先生の笑み...やだあああ怖いなゾワッとする」
「続編期待して良いんですよね?なんか先生野放し状態で小野寺さん結局操られそうな感じで終わって気になるー」
といった声が上がった。
(TT)