トラコが教え子に「不幸マウント」? 冷たい仕打ちに賛否の声

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   橋本愛さん扮する謎の家庭教師・根津寅子(通称トラコ)が、問題を抱える3つの家庭で授業を行う「家庭教師のトラコ」(日本テレビ系)。第8話(2022年9月7日放送)は、トラコが積み上げてきたすべてをぶち壊してしまう悲しい展開でした。なかでも、トラコを慕って追いかけてきた教え子たちを冷たく突き放す場面は、トラコが抱える闇の深さを感じさるもので、放送終了後のTwitterでは賛否両論のコメントが飛び交っていました。(以下ネタバレを含みます)

  • 橋本愛さん(写真:2021 TIFF/アフロ)
    橋本愛さん(写真:2021 TIFF/アフロ)
  • 橋本愛さん(写真:2021 TIFF/アフロ)

「利用しただけ」と...

   トラコからの「家庭教師を辞める」という連絡を受けて、里美(鈴木保奈美さん)、真希(美村里江さん)、智代(板谷由夏さん)は大混乱。「子どもたちのために辞めないで欲しい」と懇願する3人に、トラコは「家庭教師を続ける条件」を提示します。トラコの狙いは、銀行家である里美の元夫をゆすって隠し財産の10億円を奪い、困っている人のために使うことでした。里美にパソコンのデータを抜き取らせ、フリー記者の真希に告発記事を書かせ、智代には、里美の元夫の娘・息子の悪行を盗撮させることで、すべての材料を手に入れたトラコは、約束を撤回。「あなたたちを利用するために近づいただけ。子どもの成績はどうでもいい」と告げ、姿を消してしまいます。

   計画通り10億円を手に入れたものの、浮かない表情で歩くトラコを追いかけてきたのは、3人の子どもたちでした。トラコが「目的は10億円で、家庭教師はただの手段。あんたたちを利用しただけ」と突き放しても、「先生にそばにいて欲しい」「ありがとうって伝えたい」「悪い奴のフリをするのはやめて」と口々に言い、信じ続ける子どもたち。しかしトラコは、さらに冷たい言葉を子どもたちにぶつけてしまいます。

「迷惑だから、私のことを理想の教師みたいな目で見るのはやめてくれないかな。お前らに、私のことなんか死んでも分かるわけないんだから。お前ら見てると反吐が出るんだよ。お花畑みたいな世界でぬくぬく育って、地獄も見たことないような奴が、分かったようなこと言ってんじゃないよ。どいつもこいつも、1人じゃ何にもできないくせに」

   それでも追いすがる子どもたちに、トラコが大声で投げつけたのは、「私はお前らの先生じゃない。二度と先生って呼ぶな」という決定的なひと言。深く傷ついて帰宅した子どもたちを、それぞれの母親が優しく抱き締めたのでした。

   ツイッターでは「さすがに子どもたちはあそこまで傷つけられる必要はなかったと思う」「立派な『不幸マウント』だと思う。それを子供に言うなんて」など、トラコの行き過ぎた言動に疑問を呈する声が目立ちました。その一方で、「批判が多いけれど、そもそもトラコに共感できるほどの経験をしたことがないからじゃないかな。でもそれを知ることができるこのドラマは素晴らしいと思う」という声もあり、感じ方は様々なようです。

   第8話のラストではトラコが何者かに階段から突き落とされ、血だらけになっていましたが、命は助かった様子。次回の予告ではトラコの母が見つかったことも示唆されていましたが、母との再会が孤独なトラコを変えてくれるのかもしれません。ハッピーエンドを願いつつ、最後まで見届けたいと思います。

(Hibunny)

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