谷原章介、嗚咽し涙 「置き去り死」園長会見には「軽く感じられてしまう」

   司会の谷原章介が「今日のトップニュースです」と言って紹介したのは、静岡県牧之原市の認定こども園川崎幼稚園で3歳の女児が送迎バスに置き去りにされ、亡くなった事件。8日(2022年9月)の「めざまし8」で、谷原は「園が初めて会見を開きました」と切り出した。永島優美アナは「会見に先立って行われた保護者説明会では保護者たちの泣き叫ぶ声が聞かれました」と続けた。

   保護者説明会で録音された音声からは保護者の「悔しくてたまりません」と叫ぶ声のあと、亡くなった女児の父が「お昼頃に熱射病(重度の熱中症)です。娘は水筒の中に満タンに入れたのも全部、飲み干して、自分で上の服を全部脱いで裸になって......」と悲痛な叫びをあげるとともに、園側の対応に疑問の声をあげていた。

  • 幼い命を守るには(写真はイメ―ジ)
    幼い命を守るには(写真はイメ―ジ)
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「不慣れだった」「73歳で...」

   保護者説明会の4時間後、こども園側が会見を開いた。冒頭で謝罪した増田立義園長は自分のミスだったと認めつつも、「送迎バスの運転は今年2回目で不慣れだった」「73歳で次にすることを忘れてしまうことがある」などと弁明した。会見の中で園長は亡くなった「千奈(ちな)ちゃん」の名前を何度も「ちなつちゃん」と呼び間違い、これも批判された。園長は辞任する考えだという。

   会見のVTRを見た谷原は深いため息をつき、「子供の命を預かる責任と今回その命を奪ってしまった責任をどう感じているのか、軽く感じられてしまう」とコメント。

   1児の母でもある元衆議院議員の金子恵美は「お父様がそのときの様子をお話されているのを聞いて、3歳児が暑くて本能的に苦しくて取った行動かと思うと涙が出てくる」と声を震わせ、「運転を普段していないとはいえ、この期に及んで不慣れだったって言葉が出て。ヒューマンエラーが起こりにくい仕組みを整備して教育する立場の人が、人に任せていたとか、率先して子供をみて、子供に配慮してもらわないといけない立場の人がこういう意識だと判明して、まさに園の体質、経営者のスタンスがそのまま現れた」と涙ながらに語った。

   金子に続いて6児の父でもある谷原は「不幸な事故は数多くありますけど、車内に閉じ込められて――」と話し始めるや、言葉を詰まらせると、涙声でとぎれとぎれに「持たされた水を飲んで、暑いから裸になって......徐々に徐々に苦しんで命を奪われていく」と続けたが、ついに堪えきれず嗚咽し、あふれ出た涙をハンカチでぬぐった。続けて「今回の亡くなり方を想像するだけで、ご家族、ご両親、園に通わせている保護者の方を思うと――」と語ると、言葉を失い、涙をこぼした。

   実業家の大空幸星は「園がずさんだったのは間違いない。園長は高齢を言い訳にしていたが、命を預かる仕事には年齢の規定があってもいいのではないか」と制度上の問題も指摘した。

   谷原は「ご冥福を祈ります」とまとめた。

(バルバス)

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