円安が止まらない。きのう7日(2022年9月)は一時、24年ぶりという1ドル144円台に。止まらぬ円安に、寿司チェーン「くら寿司」は創業当初から看板にしてきた「100円寿司」を返上し、値上げを発表した。8日の「モーニングショー」が止まらぬ円安について取り上げた。
円相場はことし3月には1ドル115円台だったのだが、半年で約29円下落し、きのうは一時144円台にまで落ち込んだ。特にここ数日の急落が激しく、今月5日は140円台だったのが、おととい6日は143台、きのうが144円台となっている。
海外の「約1370円」ラーメンも話題に
なぜ急落しているのか。「アメリカの経済指標が改善したため、FRB(連邦準備制度理事会)がインフレを抑えるため、金融引き締めを長期化させるという観測が広がり、金利が上昇、円を売ってドルを買う動きが強まったということです」とMCの羽鳥慎一がパネルを使って説明した。
加谷珪一(経済評論家)「春から状況はほとんど変わっていません。アメリカはインフレ対策最優先で金利を上げ、日本は量的緩和策が続いていてお金をばらまく政策を続けているので、円が安くなりやすい状態が続いています。たまたまいくつかニュースが重なって、ここ数日すごく動いたということ。日銀が変わらない限り、円安傾向は変わらないと思います」
羽鳥「それにしても、すごいスピードですね」
玉川徹(テレビ朝日社員)「日本が金利を上げることができれば円安は止まるが、不況になる、国債の利払い費が増える、だから上げられない。もとをたどれば、80年代や90年代に比べて、日本の経済が相対的に弱くなったということに尽きます」
番組では、この円安のなか家族4人で2週間のハワイ旅行に行き、計250万円かかったという男性の話題も報じたのだが、スタジオが盛り上がったのは日本円で約1370円というしょうゆラーメンの話題。男性が撮影したラーメンの写真は、麺の上になると1枚とチャーシュー2枚がのっているだけのもので、「お店に悪いからあんまり言えないですけど、高そうなラーメンだな、という感じじゃないですね。これが1370円なんですよ。衝撃です」と羽鳥。コメンテーターの石山アンジュ(「パブリック・ミーツ・イノベーション」代表)も「シンプルですね」と笑っていた。
(キャンディ)