倉田大誠アナが「JR埼京線新宿駅での駅員のアナウンスが物議をかもしています」と紹介したのは、8月30日(2022年)に「新宿駅のアナウンスが異常な件」としてSNS投稿された動画。動画では、駅員がハンドマイクで「防犯カメラは多く設置しておりますが、痴漢は多くいらっしゃいます。痴漢をされたくないお客様は後ろの車両をぜひご利用ください」と叫ぶようにアナウンスしている。9月8日の「めざまし8」で取り上げた。
アナウンスを聞いて違和感をもって動画を撮影したという撮影者は「この中に必ずそういう人(痴漢)がちょっといるというニュアンスで、列に並びづらい気持ちになった。また痴漢をされたくないなら移動しろというのも、女性への自己責任論につながりかねないと思った」と話す。
「空いている車両へご案内する目的で...」
街の人たちは「何もしないよりはアナウンスで対策をしてくれるほうがいいが、痴漢がいるのは当たり前みたいな、痴漢されたくないなら移動しろというのはちょっと」「痴漢される側が何で移動するのか。痴漢する人が悪いのに」と様々な意見がある。
鉄道ジャーナリストの梅原淳氏は「埼京線という路線は痴漢の被害が多い。池袋方面に向かう車両の先頭に客が集まりやすく、余計混雑する」という埼京線ならではの事情があると話す。
JR東日本では「今回のアナウンスはお客様を空いている車両へご案内する目的で行ったものですが、適切なご案内ではなかった部分がありました。案内を聞いて不快に思われたお客様にお詫び申し上げます」と謝罪している。
司会の谷原章介は「アナウンスの意図は分かるんですけれど、車両内のアナウンスであればある程度の定型文みたいなのがあると思いますが、混んでいるホームの方々を誘導するっていう場合には、どちらかというと臨機応変にアナウンスしたのかなと思う」とコメント。
永島優美アナは「防犯カメラが多いと言われるのは、抑止力になるのでありがたい。でもこのアナウンスには違和感がある」と指摘。
実業家の大空幸星は「鉄道会社を擁護すると、防犯カメラを各車両に設置してたりもするし、女性専用車両を設けたりもして、一生懸命やっているのは事実。ただ、このアナウンスはあきらめてるように聞こえる。痴漢という犯罪行為の対策をあきらめてはいけないと思います」と主張した。
谷原は「痴漢はよくないが、それを防ぐ手立てがない現状では、混んでいる所を避けるしかないのはわかります。しかし、改めてアナウンスを磨き直していただきたいと思います」とコメントした。
(バルバス)