「マスク生活で顎関節症増」報道は本当か 安部敏樹「仮説をファクトのように報じない方がいい」

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   「食べようとして口を開けるとあごが痛い」といった顎関節症を訴える人がコロナ禍で増えているという。きょう7日(2022年9月)の「モーニングショー」で板倉朋希アナウンサーが「原因とされるマスクとの関係や予防法に迫ります」と伝えた。

   顎関節症は、「口が開かない」「あごが痛い」「あごを動かすと音がする」といった症状で、国内の推定患者数は約1900万人。歯科医師で日本顎関節学会の宮本日出氏は「放置すると片頭痛の原因になったり、重症化すると骨を削ることになったりする」と指摘する。

  • マスク生活との関係は?
    マスク生活との関係は?
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玉川徹「ちょっとエビデンスとしては弱いかな」

   この顎関節症について、アメリカの歯科医師会の歯科医師の62.3%が「増えた」と報告しており、トルコの研究チームは、毎日の長時間のマスク着用で顎関節症のリスクが高まると指摘している。宮本氏も「2019年と比較して、患者は2割ぐらい増えている。原因のひとつがマスク環境じゃないかと言われています」と話す。マスクがストレスになって、無意識に歯を食いしばったり、下あごでマスクをずらしたり、パソコンやスマホを操作する際に猫背になることがあごの関節に負担をかけているのだという。

   板倉アナは「20代から30代の若い女性に多い傾向があるようです。就職、結婚、出産といったストレスが原因になるという説もあるようです」とも説明した。

   顎関節症になりやすいのはどんな人か。板倉アナは「密でなくてもマスクをしている」「食事と寝るとき以外、ほとんどマスクをしている」「あごでマスクを動かしてしまう」「スマホの利用時間が増えた」の4つを挙げたのだが、これに対し、コメンテーターから異論が続出。

   浜田敬子(ジャーナリスト)は「私はどれも当てはまらないけど、20代の頃、あごがカクカクして痛いことがありました。でもコロナで悪化したということはありませんでした」

   安部敏樹(「リディラバ」代表)「コロナ禍で増加している要因はあるが、マスクが原因であるかどうかの因果関係はわからないということですよね。仮説をファクトのように報じない方がいいと思います」

   玉川徹(テレビ朝日社員)「マスクとの相関関係しかわからないとなると、ちょっとエビデンスとしては弱いかな」

   思わぬ反応にタジタジとなった板倉アナだったが、最後は全員で予防法のあごのマッサージをして場を和ませていた。

(キャンディ)

   顎関節症は、「口が開かない」「あごが痛い」「あごを動かすと音がする」といった症状で、国内の推定患者数は約1900万人。歯科医師で日本顎関節学会の宮本日出氏は「放置すると片頭痛の原因になったり、重症化すると骨を削ることになったりする」と指摘する。

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