NHKの朝ドラ「ちむどんどん」9月6日(2022年)放送回。暢子(黒島結菜)の沖縄料理店『ちむどんどん』は、客が全く増えてくれない。「このままだと矢作(井之脇海)さんへの給料が支払えない」と暢子は焦り頭を抱える。そんなとき、和彦(宮沢氷魚)の母・重子(鈴木保奈美)が「ちむどんどん」に現れた。(ネタバレあり)
お店の危機に...
重子がクラシックが好きなのは、彼女が喫茶「サーカス」に通っていたからわかるが、産まれてくる孫のために、なんと赤いピアノを買ってきた。確かに当時子どもにピアノを習わせたい親が多かった。でも「なぜ赤?」という疑問はさておき、偵察が得意な重子は、きっとすでに「ちむどんどん」が存続の危機であると知って、登場したのであろう。
店の売上激減で、食欲も失せている暢子の体を気遣ったのか、お手伝いさんの波子に任せて、重箱のお料理も差し入れ。これは暢子にとっては嬉しいはず。とにもかくにも、重子は本当に人が変わったように優しいという展開。「重子さんってこういう人だっけ」と思わざるを得ないのは私だけ?
そして食料のおすそ分けではなく、人生と暢子の店を「船」に例えて、人生の教訓を長々と述べ始めた。重子の激励、重子節のはじまりはじまりである。「重子、めちゃくちゃ優しいな」「重子さん、名言『私たちは乗組員のつもりでいるの』」「重子さん 良いお義母さんになったね」など重子さん良い方への変貌ぶりに視聴者も驚いた様子。
重子は、夢見るお嬢様だということは相変わらず。いまは「かわいいおばあちゃん」になって、あれこれと妄想中なのであろうな。楽しそうだった。
それにしても長いセリフだったが、ドラマを通じて、作者が言いたいことだってこと?絶好調の時もあれば、苦しいときもあるのが人生。でも苦しさがどん底を割ることもあるんだよね。
ピンチの時でこそ、暢子らしさを発揮できると思うのだけど、重子の激励もむなしく、暢子はついに休業。「ちむどんどん」の行く末が気になるが。
(Y・U)