自民党が所属国会議員379人などに対し、旧統一教会との「接点を点検」したアンケートの結果をきょう公表するとしていたが、「あいまいな回答が多く、再提出を求められた議員がおおかった」ため延期した。6日(2022年9月)の「モーニングショー」が、このアンケートの中身を点検した。
集計結果の公表ずれ込む
アンケートは、会合への祝電を送ったことがあるかや、広報誌のインタビューを受けたこと、旧統一教会の会合へ出席したか、など。公表は、今週後半以降にずれ込む見通しだ。自民党幹部は、「すべての議員から報告を得たが、回答にあいまいな部分が多く、再提出を求めた人が結構いる」。「祝電を出した回数を、『数回』と書くなど、どんな会合に何回出たのかわからない」「選挙のボランティアも、『いたかもしれない』で、『あり』にしている人と、よくわからないから『なし』にしている人がいて集計できない」。
自民党関係者は、「何もない、と答えたけれど正直分からない。応援すると言われて断れるわけがない」と本音をもらす。「選挙を手伝ってもらったり、パーティー券を購入してもらったりしたら、名前が公表されるんでしょうね」「新聞の調査でも何回も答えているんだから、それと違う答えを書くバカはいない」。
茂木幹事長は、講演や資金のやり取り、選挙協力があった場合は、「氏名公表」する考えだ。ただ、回答はあくまで「自己申告」であり、経緯や理由は記載不要で、提出後に関係が発覚した場合は「追加報告」すればよい、ともする。
読売新聞の世論調査(5日)では、自民党は旧統一教会との関係を「断てない」とする人が72%を占めた。
コメンテーターの玉川徹(テレビ朝日)は「世論調査で7割の人が信用していない、という状況は、アンケートの項目の問題でなく、自民党による調査じゃ無理じゃないの、ってことじゃないんですか?身内が身内を調査したって、無理なんじゃないの、ってこと」「国政調査権に基づく第3者委員会を国会に作ったらどうですか、と再三言っています」
政治ジャーナリストの田崎史郎「立憲民主党や日本維新の会も、やはり『自己点検』なんですよ。信教の自由との関係で、踏み込んではいけない、ということでしょう」
玉川「でも立憲民主党は、国会に第3者委員会を作るべきだという、考えをまとめています。これが実現した場合には、国会の委員会に立憲民主党の議員も調査されるということですよね」。MCの羽鳥慎一「自民党だけじゃなくって、ということですね」。
玉川「やっぱりこれ、タカをくくってるんじゃないかと思いますよ、自民党は。嵐が過ぎ去ればみんな忘れるでしょ、って」
(栄)