台風11号ノロノロのナゼ 羽鳥慎一が気になった「偏西風の蛇行」情報と「需要」の関係

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   東シナ海を北上中の台風11号は明日にも九州に接近する。自転車並みの「ノロノロ」で雨風が長期化しているが、この先、日本列島にどんな影響を与えるのか。5日(2022年9月)の「モーニングショー」が特集した。

  • 雨風の長期化も(写真はイメージ)
    雨風の長期化も(写真はイメージ)
  • 雨風の長期化も(写真はイメージ)

「藤原効果」とは

   沖縄県石垣島の住民は4日、「もう3日間くらい、台風の中にずっといるっていう感じ」。宮古島では、「暴風警報」が1日半も出続ける事態となった。宮古空港は最大瞬間風速40.1メートルを観測。倒木などで電線が切断され、沖縄電力管内では、4日正午時点で、6340軒が停電、このうち宮古島の停電は4750軒に上った。信号が消え、住民はテレビも冷蔵庫もクーラーも使えずに夜を過ごした。最大瞬間風速30.7メートルを記録した那覇市では4日、東京から観光でやってきた若い女性の2人連れが、「国際通りでお昼ご飯を食べようかと」と言いながら、キャーリーケースを飛ばされそうになって、「行けるかな?」。

   今後、大型の台風11号はどう進むのか?

   きょう6時現在、945ヘクトパスカル。時速20キロで北上中だ。明日明後日にかけて、進路を東に変え、6日火曜日朝に朝鮮半島の南端付近。そのあと偏西風に乗ってスピードアップして日本海を進み。7日水曜日午前3時には北海道稚内西沖で温帯低気圧になると予想される。片岡信和・気象予報士は、「きょうから水曜日までは、とくに強風に注意」。台風11号が北上した明日火曜日朝9時ころには、日本列島上に縦長の等圧線が密集する。

   台風11号がここまで急発達をした背景には、海水温の上昇がある。

   台風11号は8月28日に小笠原諸島の南で発生、太平洋高気圧の南辺を西へ移動して、沖縄の南で別の熱帯低気圧(すでに消滅)と遭遇し、「藤原効果」により西南進、少し停滞して現在北上中だ。「藤原効果」とは、2つ以上の台風や低気圧が互いに進路に影響を及ぼしながら動くことで、1921年に中央気象台(気象庁)台長だった藤原咲平氏が提唱した。

   同台風は発生当時は1004hPa(ヘクトパスカル)だったが、その後、水深50メートルでもなお暖かい「暖水渦」の影響で急発達し、30日には935hPa、熱帯低気圧との藤原効果で31日には沖縄の南で920hPaの「猛烈な」台風となった、その後、いったんは955hPa(3日)に弱まったが4日は再び、高い海水温に影響されて945hPaと「非常に強い」台風となった。

   これには「偏西風の蛇行」も関係する。

   MCの羽鳥慎一「一回やりましょうか(偏西風の特集)。需要が、どれだけあるかわかりませんけれども」

(栄)

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