「栃木県下野市での議会での発言が物議を醸しているんです」とMCの谷原章介。続いて西岡孝洋キャスターが「LGBTQなど性的少数者に対して『できたら静かに隠して生きていただきたい』と発言した市議。その意図はなんだったのか、本人を取材しました」と伝えた。
5日(2022年9月)の「めざまし8」は、地元紙が報じたことによって騒動になっている幸福実現党の石川信夫・下野市市議の発言を取り上げた。
長谷川ミラ「逆に『あなたが静かに生きて』と言いたい」
発言は今年6月の市議会定例会でのもの。石川市議はパートナーシップ宣誓制度の導入について「こうした制度を設けて社会に認めさせる。こういったことが果たしていいのかということには大変疑問を持っております」と反対の意思を示し、LGBTQなど性的少数者であることについて「できたら静かに隠して暮らしていただきたいなという風に思うんです」と発言したのだ。
また、「人権の上に神権というものがある。差別をしたんじゃない。男女の区別をしたということを忘れてはいけない」などとも発言していた。
番組は石川市議を直撃取材。発言の真意を聞いたところ「差別をする意図、気持ちは全くないです。私自身はそういったことに関しては寛容であると思っています」とした一方で、パートナー宣誓制度については「『男性の体を持っているけど心は女性なんだよ』と言えば女性のトイレや浴室に入ることが許される社会になってしまう恐れもあるんじゃないか」と改めて反対の姿勢を見せた。
番組は専門家の意見として若狭勝弁護士にも話を聞いた。若狭弁護士は「表現の自由を制約することになりかねない。決して許されない発言」と、「静かに隠して生きて」発言を問題視している。
LGBTQなどのサポートコミュニティーに参加する長谷川ミラ(モデル)は、「お手洗いの使用などは、確かに引き続き議論が必要な部分ではある。ただ、『静かに隠して暮らしていただい』っていうのは...。逆に『あなたが静かに生きて』と言いたい。怒りがふつふつとしてきます。プラス、『私は差別主義者ではない』と前置きすれば何でも言っていいみたいなのもどうなんでしょうか」
谷原「自分は差別主義者ではないと本当に信じていらっしゃるんですね。『差別ではなく区別だ』とおっしゃっていますが、やられた側にとっては区別だろうが差別だろうが意味がない。もうちょっと分別を持って頂きたい」
(ピノコ)