旧統一教会との関係について、自民党の茂木敏充幹事長はきのう31日(2022年8月)の記者会見で、関係を絶つという党の基本方針を「守れない議員がいた場合には、同じ党では活動できないと考えている」との見解を示した。これを受け、旧統一教会の「賛同会員」であることを認めていた同党の井上義行参院議員は、賛同会員を退会したという。
「世界平和統一家庭連合」は「非常に残念」
自民党の判断について、旧統一教会の「世界平和統一家庭連合」は、「友好団体と長年付き合いがあったという観点からすれば、あのように言われることは非常に残念に思っている」とコメントしている。
政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、一連の動きについて「先週から、井上さんに対して、『旧統一教会との関係を切れるか。切れないなら、離党してもらうしかない』ということを党執行部が打診していました。それに対し、井上さんは、自民党を離党すると政治活動が難しくなるため、実利をとって旧統一教会との関係を絶ちます、と言ったんだろうと思います」と舞台裏を明かしたうえで、「しかし、旧統一教会側にすれば、『あれだけ世話になりながら、何なんだ』というのが本音だと思います。このあと、『実はこんな協力をした、あんな協力をした』というのを旧統一教会側からリークされる可能性もあります」と指摘した。
石山アンジュ(「パブリック・ミーツ・イノベーション」代表)「今後の具体的な方針が示されたのはいいと思うが、政策決定に影響がなかったのかなど、これまでどうだったのかについても丁寧な説明が必要だと思います」
(キャンディ)