NHK総合の夜ドラ「あなたのブツが、ここに」8月30日(2022年)放送の第6話で、津田健次郎さん演じるエース配達員の武田浩三の「不器用な優しさ」が垣間見え、ツイッターなどで盛り上がりをみせた。(ネタバレあり)
勤務しているキャバクラが休業になってしまった山崎亜子(仁村紗和さん)は、一度辞めると申し出たマルカ運輸で再び働くことを決意した。
「前回運ばれへんかったんもたまたまや」
以前は持ち出した荷物を勤務時間内に全て運びきれず、浩三から「宅配なめんな!」「これでわかったやろ。お荷物はお前や」などとどやされていたが、復帰初日、30個の荷物を全て運んで会社に戻ることができた。
社長の葛西信夫(岡部たかしさん)、配達員の峯田健太(佐野晶哉さん)と3人で喜ぶ亜子に、浩三は「たまたまや!たまたま今日は30運べた。次はどうかわからん」と声を上げる。
「たまたまでも運べたんで」と言い返す亜子に、浩三は「わかってないなぁ」と吐き捨て、「その日その日によって道順もちがければ、客の都合もちゃう」と指摘する。
黙りこくる亜子に、浩三は
「まだわからんみたいやな。前回運ばれへんかったんも、たまたまやいうことや。たまたま運ばれへんだけでへこんだり、たまたま運べただけで安心したり、鬱陶しい。そんなんで毎日宅配できるか」
と言い放ち、亜子は顔をしかめながら頭をかくのだった。
亜子は浩三の言葉に機嫌を悪くしたように見えたが、ツイッターなどでは
「武田さん、今日の登場も怖かったけど、『できなかったのもたまたま...』発言は優しさですよね。分かりにくいけど...」
「今日運べたことより、『この前できなかったのも、たまたまや』を伝えたかった武田さんに泣きそうになった。あ、やっぱりそういう人か」
「言い方はキツイけど、でも不器用なりに励ましよな」
と、浩三のセリフに優しさを感じたという声が多く見受けられた。
(TT)