「新たな動きです」ときょう31日(2022年8月)の「モーニングショー」で、MCの羽鳥慎一が切り出したのは、新型コロナのワクチンと治療薬をめぐる動きだ。オミクロン株に対応した新たなワクチンが、予定を前倒しして来月から接種される見通しだという。
「別にもういいかな」の声も
新たなワクチンは、従来株とオミクロン株「BA.1」の両方に対応した「2価ワクチン」。アメリカでの臨床試験によると、従来ワクチンに比べ、中和抗体の値がファイザー社で平均1.56~1.97倍、モデルナ社で平均1.75倍増えており、「BA.5」にも効果があるという。18歳以上で2回以上接種が済んでいる人が接種対象となる。
加藤勝信・厚労相は30日の記者会見で「多くの国民の皆さんが期待されているので、それに向けて取り組んでいる」と述べた。ただ、番組が街で聞いたところ、「打たないでかかって後悔するより、打った方がいい」という意見の一方で、「別にもういいかな。何回やっても追いかけっこなので」という声もあった。
さらに、新型コロナの発症を予防する薬もきのう、特例承認された。英アストラゼネカ社の「エバシェルド」で、2種類の抗体薬を筋肉に注射する薬。「がんなどの治療で免疫の働きが低下し、ワクチン効果が十分に得られない人などに効果が期待されています」と森山みなみアナウンサーが伝えた。
浜田敬子(ジャーナリスト)「新たなワクチンや治療薬が出てくることは喜ばしいことですが、政府はこの1カ月間、何もメッセージを出さずに現場任せにしてきた。(新ワクチンや治療薬で)『やってます感』を出すだけでなく、まずはきちんと検証してほしいと思います」
玉川徹(テレビ朝日社員)「コロナがインフルエンザと同じような感染症になるためには、多くの人がのめる経口薬が必要。そのために緊急承認制度を作ったのに、通常の審議をしていては意味がない。今後の審議を注視したいですね」
羽鳥「対象が広がりますから、だいぶ変わりますね」
(キャンディ)