「コロナの療養生活、大きく変わりそうです」とけさ29日(2022年8月)の「THE TIME,」で司会の安住紳一郎が伝えた。政府は無症状の感染者に外出を認めるという方向で検討することになったという。
外出には生活必需品を買いに出かける場合やマスク着用などの防止策を講じることなどが条件だ。
「自宅療養者が急増」が背景に
「反対の声が聞かれる中で、賛成の声も――」と宇賀神メグ・アナウンサーが紹介する。40代の女性は「誰にも買い出しに行ってもらえない場合は良いかと...」。50代の女性は「スーパーで隣にコロナ陽性者がいるってことですよね。怖すぎ」。別の50代女性からは「そこまで緩和するならインフルエンザと同じ扱いで良いのでは」といった声もあった。
街でも「無症状でも高齢者の方とかにうつすと考えたら、危ないなと思います」(若い女性)、「しっかり予防をしていれば賛成」(若い母親)と両方の意見があった。
現在の第7波について、厚労省の専門家組織は「早期に感染者が減少する可能性は低い」とみて、自宅療養者が急増していることも背景にありそうだ。大胆な方針転換と思えるが、岸田首相は「しっかり議論を行った上で結論を出していきたい」と述べ、近く表明するという。
東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授は「症状がない人も決してウイルスを出していないというわけではないので、感染拡大のリスクが増す懸念もある。どういうデータを根拠にしたのか気になります」と話す。
きのう28日、東京都の新規感染者は1万5834人、先週の日曜から8946人減り、7日連続で前の週の同じ曜日を下回っている。第7波はピークアウトしたのか。
AIで予測している名古屋工業大学の平田晃正教授は「第7波は東京ではピークアウトしたのではないか」とみており、9月の中旬から下旬にかけて1万人を切るという予想を出している。しかし、平田教授、寺嶋教授ともに学校が始まると接触の機会が増えるのでまだまだ注意が必要だといっている。
(一ツ石)