安倍氏銃撃で警察庁が報告書 橋本五郎「(足りなかったのは)危機感と緊張感」

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   安倍晋三元首相の銃撃は警備に不備があったとして、中村格・警察庁長官と鬼塚友章・奈良県警本部長が辞職表明し、けさ26日(2022年8月)の「スッキリ」はどこに不備があったのか検証した。

  • 警察庁サイトで「警護警備に関する検証・見直しについて」が発表された
    警察庁サイトで「警護警備に関する検証・見直しについて」が発表された
  • 警察庁サイトで「警護警備に関する検証・見直しについて」が発表された

加藤浩次「目隠しが1枚あれば...」

   警察庁の報告書では、不備は2点あったとされている。1つ目は「後方の警備の空白」である。当時、安倍元首相の身辺警護には、奈良県警の警察官が3人、SPが1人付いていたが、安倍首相の背後を注意していたのは1人で、直前に自転車と台車が目の前を横切り、そちらを注視していた。そのため山上徹也容疑者が近づいているのに気づかなかったという。

   これまで何度も流れた銃撃の瞬間の映像を見ると、安倍元首相が演説しているすぐ後ろの道路やバスターミナルはなんの規制をされておらず、制服警察官の姿もなくガラガラ。普段と同じように車両も人も通行している。「警備の空白」というより、初めから警備エリアになっていなかったように見える。

   司会の加藤浩次「後ろにパーティションでもなんでも、目隠しが1枚あればずいぶん違っていたんでしょうね」

   要人警護を長年担当した警視庁元警備部の伊藤鋼一氏は、「東京の話になってしまいますが、(警護対象者には)宣伝カーの上でやっていただくか、前でやっていただくということをお願いしていました」という。

   警備上のもう一つの不備は、1発目を「銃声」と認識できなかったことだと指摘されている。たしかに、よく言われるパンパンという乾いた音ではなく、何かが爆発したような音だった。手製銃だったから警護員も聞いたことがなかったのだろうが、金曜コメンテーターの近藤サト(フリーアナウンサー)は、「さまざまな銃声を聞くとか、実践に即した訓練をしていたのかなあと思います。他府県だったら、警察庁だったら防げたのか。(全体の)体制が甘いんじゃないでしょうか」と批判した。

   橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「何が足りなかったのかといえば危機感と緊張感。これが基本になっていなければ、今後、いくら体制を見直しても、訓練に励んでも、意味ありません」

   もともと要人警護は政治的なテロを想定しているので、あのような襲撃はまさに『想定外』だったということもあるのだろう。

(カズキ)

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