療養施設で酒盛りしたり、経過観察電話でクイズを出題したり――。新型コロナに感染した人たちの「トンデモ行動」について、きょう25日(2022年8月)の「モーニングショー」が特集した。
番組が関東地方の保健所の元職員に取材した。それによると、療養施設にいる感染者への差し入れとしてレジ袋に入った酒が持ち込まれ、感染者同士で酒盛りが行われるケースがあったという。
電話をするたびに「さて、きょうの問題です」
自宅療養者に対しては保健所から経過観察の電話をかけるのだが、そこでも様々な「迷惑やりとり」が。年配の男性は「あすも寂しいから電話してね」「あなたの名前を控えておくよ」と職員を話し相手にしたり、電話をするたびに「さて、きょうの問題です」とクイズを出題したりする人もいたという。
この元職員は「何のために仕事をしているのか本当にばかばかしくなった」といい、職場を去った。ことし6月だけで5人以上の同僚が同様な理由で退職したという。
さらに、入院給付金を受け取りたいためか、無理やり療養を続けようとする感染者もいたという。発症から2、3日後に「熱が下がったので毎日電話はいらない」と言っていた人が、発症から8日目になって「喉が痛い。また熱も出てきた。これでは職場にいけない」と言い出し、真偽がわからないまま延長措置になった。中には、自宅療養中のはずなのに、電話口から車の操作音がしたケースもあったという。「税金の無駄遣いに加担している自分も嫌になってしまった」とこの元職員は話していた。
MCの羽鳥慎一「家で療養しているとやることがないのかもしれませんが、それによって保健所の職員の方は精神的に追い詰められています。仕事を辞めるというのは相当なことです」
松本哲哉(国際医療福祉大学教授)「保健所の職員の方々は、重症化を見逃してはいけないという責任感から細かく話を聞いているなかで、こんな事例があるとやってられないだろうと思います」
玉川徹(テレビ朝日社員)「残念ながら、こういう人(迷惑な感染者)たちは一定程度いるんでしょうね。保健所の方や宿泊療養施設でお世話している方には、精神的な負荷がかなりかかっているんだろうなと思います」
(キャンディ)