「人間の性が悲しい気持ちにさせる」 倉田大誠アナが嘆いた不法投棄の「異様な」実態

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   番組冒頭で永島優美アナが「今日の独自取材は、横浜市の住宅街に積まれた大量のゴミ。不法投棄が相次ぎ、臭いや火災への不安で近隣住民を悩ませています。取材をすると、この背景にはコロナ禍の影響があることがわかりました」と切り出し、取材VTRに切り替わった。

   きのう24日(2022年8月)、堀池亮介アナは現場にいた。場所は横浜駅から約3キロ、横浜市南区の住宅街で、周囲には飲食店やマンションが立ち並んでいる。その一角に大量の廃棄物が捨てられている。堀池アナは「異様な光景です」と報告した。ゴミの山を見てみると、ガスコンロ、椅子、ベッドマット、冷蔵庫など、その大半は粗大ゴミ。他にも牡蠣殻や廃油なども捨てられている。堀池アナは「悪臭も漂っている」とレポートした。

  • ゴミ処分はルールに従って…(写真はイメージ)
    ゴミ処分はルールに従って…(写真はイメージ)
  • ゴミ処分はルールに従って…(写真はイメージ)

摘発すべし論も

   近所の人は「毎日通るが汚いし臭い」「誰かが煙草の吸殻を捨てたら火事になるかもしれない。それを恐れている」と不安がる。

   この場所は元々はホテルがあった。しかしコロナの影響で2年前に休業している。そこにいつからかゴミが捨てられるようになったのだ。去年の12月に撮られた写真には、バーベキューコンロや冷蔵庫が捨てられており、5月になるとゴミが入り口をふさぐほどに増え、それがどんどん増えていったという。

   いったい誰が不法投棄しているのか。近所の人は「自転車できた年寄りがポイ捨てしていく姿を見た」「捨てないでくださいって注意したら、『あなたには関係ないでしょ』と言われた」と話す。

   8月24日の夜、取材中に1台のバイクがゴミの前に止まった。後部座席の荷台から箱を取り出し高と思うとポイっと捨て、走り去っていった。捨てられた箱には「業務用ガス器具」と書かれていた。このようにまるでドライブスルーのように不法にごみが投棄されている。

   建物の持主は「近隣住民の方にも迷惑がかかるので、自費でトラック2台分のゴミを処分したが、その後もどんどん増えていき、片づけきれない。役所と協議しているところ」と言う。

   夏休み中の谷原章介に代わって司会進行を務める倉田大誠アナは「見えないところでは何をしてもいいという人間の性(さが)が悲しい気持ちにさせる」と暗い表情になる。

   実業家の大空幸星は「不法投棄は法律違反で、犯罪行為です。その認識は持たなければいけないと思う。ただ、なんでこういうことが起こるのかを見ていくと、たとえば粗大ゴミを頼んだのに予約が取れず1カ月くらい先になることがある。次の週のことさえ計画的にできない人は一定数いる。そういう問題もあるが、それは理由にはなりません。何らかの対策をしないといけない」と指摘。

   ジャーナリストの立岩陽一郎は「摘発するべきなんですよ。全部を摘発できないとしても、1回でも2回でもいいから各地で摘発して、逮捕すればいい。犯罪なんですから。そういうふうにしないと平気で捨てていきますよ。日本は寛容すぎます。もっと厳しくやったほうがいい」と主張した。

   永島アナは「みんなが捨てているからいいやではなく、困っている人がいる。ルールはしっかり守っていきたいと思います」とコメントした。

(バルバス)

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