「深紅の大優勝旗が今、白河の関を超えて東北に入りました!」とリポーター。きのう(2022年8月23日)午後2時18分ころに上空から撮影された映像には、仙台育英ナインを乗せた新幹線が映っていた。
24日の「めざまし8」は高校野球で東北勢として初の優勝を飾った仙台育英高校の凱旋フィーバーを伝えた。
東北勢初の快挙
これまで春に3度、夏に9度、甲子園の決勝に臨み、涙をのんだ東北勢。悲願を成し遂げた仙台育英ナインは優勝報告会に臨み、佐藤悠斗主将が「自分たちにとって、ここにいる皆さまにとって、東北の皆さまにとって、この夏の良い思い出になったことをすごく嬉しく思います」などと挨拶した。
仙台市内も祝福ムード1色。至るところに「祝優勝 仙台育英高校」のポスターが貼られ、商店街のスーパーや飲食店には「50%オフ」や「ハイボール1杯98円」「刺身770円→400円」など出血大サービスの張り紙が。
現地から盛り上がりをリポートした番組ディレクターは「育英生坊主0円キャンペーン」をやっている理髪店を訪問。自らもバリカンで仙台育英スタイルの丸刈りになっていた。
「東北勢は弱い」というイメージを、宮城だけでなく東北全体で払拭できたということで、多くの人々を熱狂させた今回の優勝。
若者からは別の理由も上がっている。「高校時代って青春みたいなところで、コロナでできる活動が少ない中で頑張って優勝したのは感動します。学生だとみんな共感できるんじゃないか」(男子学生)、「私たちの代って節目節目でできなかったことが多かったので、友達が頑張っている、仲間が頑張っているというのを見ると、自分も頑張ろうと思える」(女子高校生)などだ。
高校生に向けて、須江航監督が贈った言葉も大きな感動を呼んでいる。「青春って密なのに、『ダメだダメだ』って言われて。活動していてもどこかでストップがかかって。どこまでいつも止まってしまうような苦しい中で諦めないでやったくれたこと。ぜひ全国の高校生に拍手してもらいたいと思います」というものだ。
小玉祐一(明治安田総合研究所フェロー チーフエコノミスト)「丸刈りにされた方、あれ、上司の命令だったらパワハラですよ(笑)。それはいいとして、高校野球の快進撃は地元を元気にしますよね。それがまた白河の関を初めて超えたということでひとしおだと思います。監督の優勝インタビューにも胸が熱くなりました」
トラウデン直美(モデル)「監督の最後のスピーチ、本当に胸を打たれました。この3年間、青春らしいことができないって苦しい思いをしていた高校生がたくさんいると思いますが、それでもこうやって力強く青春を作って行く姿にも胸を打たれました。私もみなさんに拍手を送りたい」
(ピノコ)