コロナウイルスによる全国の新たな死者数がきのう343人と過去最多になったと、24日(2022年8月)の「THE TIME,」が取り上げた。この中で指摘されているのが薬不足だ。「ドミノ倒しで、不足する薬の種類がふえる恐れがあります」と司会の安住紳一郎アナウンサーが伝えた。
「問題はカロナール不足にとどまりません」
日本医師会の松本吉郎会長はきのう、医療現場の実状として「アセトアミノフェン製剤などの不足が起こり、対応に非常に苦慮しているとの声が届いています」と語った。
東京中野区の薬局では、子供に使う解熱剤・カロナールが底をつき、毎日発注し、毎日欠品の連絡が入る状況という。福岡県にある系列店から融通してもらってしのいでいるそうだ。
安住「問題はカロナール不足にとどまりません」
代替え薬・ロキソプロフェンの需要も高まり、こちらの入荷もストップ。棚には「出荷調整」の貼り紙が目立つ。薬剤師は「1~2週間続くと、必要な患者さんに必要な薬を出すことむずかしいと思います」という。
東京都の新規感染者数はきのう2万1770人と前週同曜日を下回ったが、全国では20万8552人で岐阜、秋田、高知県で過去最多を更新した。高止まりと地方への拡大のなか、厚労省は薬の過度な買い占めを行わないように呼びかけている。
(あっちゃん)