きょう24日(2022年8月)でロシアのウクライナ侵攻開始から半年、今もほぼ毎日砲撃が続いている。「くしくも、きょうはウクライナの独立記念日です」(「THE TIME,」司会の安住紳一郎アナウンサー)なのだが、ロシアがさらに無残な攻撃を強める可能性も指摘されている。一方で、ロシア国内で起きた事件が転換点になるかもしれないとする見方も出始めた。
「国内に通じた人物が関与」か
それは、20日にモスクワ郊外で「プーチン大統領の頭脳」といわれた強硬思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘ダリヤさんの爆殺事件。乗った車が爆発した。ダリヤさん自身もロシア政府のプロバガンダ(政治的宣伝)を進めるジャーナリストだったそうで、ロシア連邦保安局はウクライナ情報機関の仕業とし「実行犯はウクライナ人の女」と発表。ウクライナ政府は関与を否定している。
宇賀神メグ・アナウンサー「侵攻に影響があるのか、専門家に聞きました」
筑波大学名の中村逸郎誉教授は、事件をきっかけにプーチン大統領が復讐の大規模攻撃をする危険を心配しながら、逆にロシア国内に反プーチンの力が強まる可能性もあると指摘する。「国内に通じた人物が関与しないとむずかしい事件で、プーチン体制にほころびが出た現れ」「戦争を止めることができるのは、ロシア国民によるクーデターしかない」というのだが、強権治安の国でどこまで変化があるのだろうか。
JNNの取材班が入ったウクライナ南部の都市ニコポリでは、その前夜も42回の砲撃があり、市内有数の市場は完全言焼け落ちていた。その取材中にも空襲警報のサイレンで各国取材陣が地下に避難する一幕も。ウクライナ情勢のニュースがワイドショーではこのところめっきり減ったが、ロシアによる侵略や破壊、戦闘はおさまる気配もない。
(あっちゃん)